猫。14 ページ14
B37
「俺の子どもってどんな子かな」
Aさんの隣に座った瞬間、Aさんがそんな事を言った。Aさんのそんな言葉に、賑わっていたサロンが静かになった。
どう言う事だ？俺の知ってるAさんは未婚だ。独身で、恋人がいる風には見えなくて、周りからはファンも一緒になって喋よ花よと大事に支えてる人である。まさに温室育ちの百々瀬A。
いやまぁ、過去は過去だけど…
石川「と、突然…すね、」
「えー？気にならない？」
石川「気にはなります」
「でしょ？」
石川「いや、でしょ？って言われても、
気にはなりますけど、Aさんまず結婚してないでしょ」
「うん、俺未婚の独身。バツ無し男」
石川「いや、そこ迄は思ってもないし言ってないです」
いやでも、本当に唐突過ぎてどうにかなりそう。それにAさんの遺伝子を受け継ぐのなら、それはそれは可愛い子ではあると思うけど、けどっっっっっっ！！！
Aさんの今の今迄結婚願望だの恋人関連の話なんて聞いた事ないから、え、Aさんって結婚願望あるの？え？ま？俺男だけど割とガチ目に言ったらリア恋勢なんだけど。ほら、Aさんって、こんなんだけど男らしかったりするしさ。同性からしてみてもカッコ良さってのは詰まりに詰まった人だからさ。
ね
若月「ももさんって、結婚願望あったんですか？笑」
「現役である以上はないかな」
渡部「じゃ、じゃあタイプとかってあるんですか？」
「んー…一生懸命な人」
若月「じゃあキュンってくるのは？」
「気が抜けた時に見る真顔」
｢｢ え？？？ ｣｣
「人間の素って感じがして見るの好き」
分からなくもない…。特に飲食店やアパレル関連の所なんかは特に…笑さっき迄にこやかに接してたのが、いなくなった後にすんってなった時なんかは、あ、ってなる。
分からなくもないけど、きゅん…笑
「ふふ笑」
石川「どうかしました？」
「んーん」
渡部「なんか、ももさんって不思議ですね」
「そうかな？」
渡部「はい」
「まぁでも、そう言う一目惚れとかはした事ないんだけどね」
石川「あのフラれた人はどんな所に惹かれたんですか？」
「んー…、惹かれたのは正直分からない。
仲良くなって、よく話す様になって遊んだりする様になって
人柄とか性格とか、よく笑ったり誰とでも仲良かったりで
俺にとっては一緒にいて色んな所が好きになってくから、
そんな所かな」
(一途…)
(坊主がどうしても嫌だったみたいだけどね)
(坊主に何かされたんですよ。ももさんは悪くない)
(だよね)
･
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年9月21日 11時
