一途。7 ページ7
Sh50
今宮「湧梧ってさ、みなに告白でもした？」
板東「直球で好きっては伝えてないです」
今宮「ふーん」
板東「どうしてですか？」
今宮「いや、付き合わんのかなって。
みなってそれなりに人に好かれるしさ」
板東「まぁ、」
確かに。確かにAさんは人に好かれる。年齢の上下同い年関係なしに、距離感と話しやすさと雰囲気がそうさせる。初めて会って話した時、Aさんのそう言う所に落ちた1人だから分かる。
でも、きっと色んな人と連絡を取ってるだろうに、誘えば誘いに乗ってくれる。彼氏の有無何て聞いた事はないけど、クリスマスでも何でも、世間的なイベント毎には一緒にいる。
恋人になれるんだったら恋人になりたけど、それを考えると慎重になってしまう。
板東「恋人になりたいです」
今宮「…お前それ俺に言った所で誤解されるけんやめ？」
板東「あ、いや今宮さんじゃなくて」
今宮「いや、それは俺もよくわかってるから」
野球以外の環境だったら、Aさんとの時間がメンタル面でも楽になる。
でも俺だけじゃないって言うのがちょっとだけ、やだ。そこに居れば自然と人が寄ってくるし、笑いもありながら野球以外の魅力を引き出すのが上手い。
そういう所がパテレのオフィシャルサポーターに選ばれた理由なんだろうけど。
今宮「見すぎ」
板東「Aさん来ないかなー」
今宮「いつもみたいに自分から行けばいいじゃん笑」
板東「偶にはAさんから来て欲しい」
今宮「来たよ」
「調子はいかがです？」
今宮「みなが浮気し過ぎて湧梧の調子が悪い」
「そんな気は無いんですけどねー笑
板東君には、私の化身でも託そう」
板東「何ですか？」
「これ」
板東「俺は言わないですからね」
今宮「何？何これ」
「板東君このキャラクターなんだっけ」
板東「ググッて下さい健太さん」
今宮「何でだよ笑知ってんなら教えてよ」
「教えてよ笑」
板東「…着衣クマ」
今宮「クマ？これクマなん？」
「えー、うさぎじゃないですか？」
板東「Aさんが貰ってたじゃん」
今宮「誰に？」
「山崎颯一郎選手です。これあげるって言われて2つ」
今宮「ふーん」
あの人ニヤニヤしながらどっか行ったけど、俺もその内の1つ貰いましたから。クマのやつ。昨日も言わせようとしてたけど、かすってもない名前だった。
AさんもAさんで何考えるんだか…
(Aさん次何処なんですか？)
(20日迄はオリックスで、22日からホークスだよ)
(21日にじゃ、時間合ったらご飯行きません？)
(予定空けとくね笑)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月16日 19時
