一途。6 ページ6
B18
「お誕生日おめでとう」
山本「ありがとうございまーす」
「何がいいか分からなかったプレゼントあげる」
山本「悩みました？」
「これで皆が笑顔になれる範囲内での悪戯をして欲しいと、
そんな願いを込めて選んだものだよ」
山��福「Aのそれで出来上がって行くんだよね、由伸」
宮城「うわぁ、タチの悪い育成っすね笑」
「それでファンがみたい顔が見れてるんだったらいいじゃん」
育成された覚えは無いけど、Aさんに慣れた位にしょうもないイタズラした事はあっても、スルリと交わす人だから無駄だと思って辞めた。そしたら、悪戯グッズとか偶に貰う様になった。多分Aさんも、俺に慣れてる。
あ、お菓子も入ってる。しかもロッテじゃね？
山本「Aさんこれロッテ」
宮城「Aさん敵に塩を送りましたね」
「試合の本質は野球であって、
お菓子じゃないから塩でも砂糖でも送るよ」
山崎福「俺ら塩にも砂糖にも困窮はしてないけどね？笑」
山本「あ、グリコもある」
「このお菓子美味しかったよ」
山本「ありがとうございます」
「いーえ。じゃ、今日も頑張ってください」
まぁ、今はそんなに多くは食べれないけど。シーズンオフになったら食べよう。1人で。
Aさんって人の誕生日とかよく覚えてんなぁって、毎年思う。行く先々でその日が誕生日だったり、その前後だったりする選手とか、それか監督やコーチだったり。そういう人達に迄よくプレゼント渡してる。
本人は至って日頃のお礼とか言ってるけど、俺からして見てもAさんには感謝の部分は大きかったりする。
いい人だよ、本当に。だからあの人に好かれるのも分かるし、色んな人が慕うのも分かる。
宮城「Aさんってまだ付き合ってないんすかね？」
山崎福「お互い好きって事は認識してるみたいだよ？」
宮城「あ、そうなんですか？」
山本「あの人が止めてるらしいよ。
人伝に聞いたから真偽は知らないけど」
止めてるって言うか、どうなんだろう。俺もそこ迄よくは知らないから何とも言えないけど。
でも何かあれだ、何かAさんの妹さんのシスコン具合とか見た事あるけど、分かるーって共感しながら見てた。宮城と一緒に。因みに宮城も共感してた。
宮城「Aさん、お姉ちゃんだなー俺」
山崎福「そう思ってる人程ってやつだよ、宮城」
宮城「いや、好きだなって思った事はありますよ。
でも付き合うってより、今の距離感が丁度いいっす」
(分からなくもない)
(ですね)
(でしょ？)
･
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月16日 19時
