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一途。47 ページ47

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日本一シリーズが終わって、その日にAさんから連絡が来た日。電話越しに聞くその声は何処か弾んでた。

空港で待ってる間、Aさんとの写真を眺めて思う。どんな顔も好きだなってのと、この目に見つめられたら凄く照れるなとか。笑ってる写真の方が多くて、楽しそうな声の方が多い動画がある。時々悪戯心にAさんのドアップの写真があって、思わず保存した自分のドアップで映された写真が隣に並んでる。

茶化した様な声も、幼い子どもに呼び掛ける様な声に、思わずにやけながらも反応する自分に、楽しそうに笑うAさんの声。

いつ見ても、楽しそうなAさんがスマホの中にある




「ゆーごくん」


板東「…おかえりなさい、Aさん…笑」

「ふふ笑ただいま、湧梧くん」


板東「名前呼び慣れました?」

「飛行機の中で一生懸命練習した」

板東「慣れてくださいよ笑」

「あまり人の名前を下で言わない身なので笑」

板東「確かに笑」


「お家の中で板東選手って言ったらごめんね?」

板東「あー、その時はお仕置ですね」


「えー、怖いなー。何されるんだろ」
板東「ナニしましょうかね」



「今の言い方破廉恥だったな」
板東「ちょ、笑」

「怖い怖い笑」

板東「ねー、Aさーん!笑」

「きゃー笑」




もう、自然な流れて繋がれた手を引っ張られる様に離れようとするAさんを、その手を引いて、それ以上離れていかないように引き寄せる。

付き合っていない頃とは違う距離感には、未だに少し不馴れさはあるけど…笑

ケタケタと隣で笑うAさんに、つられて一緒に笑いながら空港を出る。北海道から帰ってきた頃を思い出すけど、それがなければ今でもズルズルとこんな関係になる事はなかったと思えば、ある意味良かったのかもしれない。




板東「Aさん」


「ん?」


板東「A、」


「おー…」


板東「…A、ちゃん」

「ふふ、なに?笑」


板東「夫婦として、お付き合いしてください」

「え、?笑」

板東「…夫婦として、

僕の人生と一緒に、お付き合いしてくれませんか」


「…湧梧くん」

板東「はい」

「私の人生を一緒に、私と一緒に幸せになりません?」


板東「っふは、はっw」
「ふふっw」



板東「なります。寧ろなりたいっす笑」
「ふふ笑私も、夫婦として付き合いたい」

板東「よろしくお願いします、板東さん」
「こちらこそお願いします、板東さん笑」




板東「Aさん」
「ん?」

板東「好きです」

「私も、好き」













#板東さんと板東さん

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作者名:RIKU | 作成日時:2023年8月16日 19時

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