一途。23 ページ23
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｢｢ かんぱーい！！ ｣｣
和子｢いやー、久し振りだよね｣
「久し振りですねー」
和子｢そもそもAちゃんが
日本各地を飛び回ってるだけなんだけどね笑｣
「私もそうですけど、和子さんもそうですよね？」
和子｢いやいや、私は偶にだから笑｣
どの道久し振りにしかならない会話に花を咲かせるのは、やっぱり和子さんとの行きつけの場所での飲みが楽しい。
もう何年もこの仕事に就いてるけど、お世話になりっぱなしだから頭が上がらない。オフィシャルサポーターになって、最初はやっぱり色んな言葉が来たけど、和子さんのおかげで今があると言っても過言では無いし。
和子｢ん、そう言えば今福岡にいますが｣
「…はい笑」
和子｢あの人とは一体どうなんですか？笑｣
「あのですね、和子さん」
和子｢お？進展した？｣
「まだ何ですよ」
和子｢え？｣
「まだ、先なんです」
和子｢ほう…、？｣
「シーズンオフになったら結婚します」
彼にも話して、日頃お世話になってる和子さんには報告したいと言えば、二言返事で了承してくれた。明確的な交際期間って言うのはないけど、私たちにとってはお互い好きという認識の元で遊びに出かけたりしていたから、それを交際期間と言う事にした。
でも吃驚した。改めて言われるのかと思ってたけど、それを更に上回る告白に頭が真っ白になった。それでもいつかはこの人と結婚するだろうと思っていたから、ね。
和子｢え、ほんとうに、？｣
「はい」
和子｢…板東君、全てが男前だね｣
「ふふ笑そうですね、」
和子｢わー、もうお腹いっぱいだよ。
一先ず、おめでとうございます｣
「ありがとうございます」
和子｢徳島が産んだ男前は全てが男前で、
どう言う教育をしたらそうなるんだろうね｣
「ですね」
和子｢言ってあなたもよ｣
「えー？笑」
和子｢大阪が産んだ美人さんでさ、性格も全てが良くて
一体どう言う教育をされてお育ちになったんですの？笑｣
「酔ってらっしゃいます？笑」
和子｢もうね、その報告で酔った笑｣
「しっかりしてください笑」
和子｢無理よ笑｣
いい報告が出来て良かった。ゼロから全てを教えてくれた方だから、やっぱり家族の次に1番に教えたかったから。
でもねぇ、家族って言うより両親には伝えられたけど、サナにはまだ言えてない。まぁ、サプライズで言うつもり何だけど、不貞腐れないようにしないと。
和子｢そう言えば、あの子は？｣
「あの子？」
和子｢ほら、オリックスの｣
「あー、実はですね」
(え、それ本人気づいてるの？)
(いや多分気付いてないと思います)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月16日 19時
