一途。16 ページ16
SANA
サナ「お姉ちゃんはさ、仕事先で好きな人とかおらんの?」
学生の頃とかは、こうして電話越しで話してた恋バナも。大人になってみれば、学校と言う環境から仕事場へと環境が変わる。お姉ちゃんが関わる人達は、日々野球に勤しむスポーツ選手や彼等をサポートするスタッフの方々に囲まれている。
SNSでの配信やイベント事でも、こうしてリポーターだったりMCしたりするらしく、話を聞く限りお姉ちゃんは楽しそう。
いい年って言われれば確かにいい年齢だし、結婚適齢期と言うのが世の中にはあるけど、我儘言えばまだもう少しだけお姉ちゃんには独身でいて欲しい。
いや、でもなぁ。お姉ちゃんのウエディングドレスは見たい
「仕事先でかー、日々色んな所で色んな人と関わるからねぇ」
サナ「私お姉ちゃんの彼氏だったら嫉妬で狂う」
「狂っちゃうの?笑」
サナ「うん。だってお姉ちゃん可愛いし好きやもん笑」
「困っちゃうなー笑」
サナ「さな重い?」
「さなの愛情は小さい頃から知ってるから重くないよ笑」
サナ「ふふ笑やっぱお姉ちゃんすきー!笑」
でもそうやんなぁ、お姉ちゃんは日々色んな所に行くが故におらん可能性も大きい。そうなると当分はウエディング姿のお姉ちゃんは無しか。
でもどうなんやろう。お姉ちゃんの好きなタイプって言えば、昔からコロコロ変わる事無くこんな人って感じでブレない。ベタに身長の高低差とか外見とかの話より、どちらかと言えば内面やもんなぁ。
サナ「お姉ちゃんはさ、よく人と話すやん」
「うん」
サナ「この人話しやすいなとかやっぱあるん?」
「あーでも、話し難そうだなって思っても、
案外話しやすい人が多いからあまりいないね」
サナ「へぇ、やっぱ遊び人やったりするん?」
「そこ迄は分からないよ笑
プライベートはその人の自由だから」
サナ「お姉ちゃん」
「ん?」
サナ「危ない人なら誘われたりしてへん?行ってない?」
「誘われても大人数だし、
危ない人にも場所にも行ってないよ笑」
サナ「それなら良かった」
「さなこそ、危ない人から誘い受けても断るんだよ?
それでも執拗かったりしたら、大声上げるんよ?笑」
サナ「ふふ笑はーい!」
実際そう言った誘いの言葉があっても、頼もしいメンバーがおるからその心配はあまりない。1人でおる時に言われた事はあっても、大概日本語でまくしたててる。そんな時程大阪の血流れとんなぁ何て他人事に感心する。
サナ「お姉ちゃんみたいな恋人が欲しい」
「あー、それはもうメンバーさんと結婚するしかないね笑」
サナ「そやな笑」
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作者名:RIKU | 作成日時:2023年8月16日 19時