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一途。15 ページ15

Sh19







山崎颯「Aさんいないんすか?今日」

甲斐「A今北海道でしょ?確か」

山崎颯「なーんだ」




湧梧と言い颯一郎と言い分かりやすいなぁ

湧梧のA好きは知ってはいたし、今に始まった事じゃないけど、颯一郎も好きなんだ。若いっていいね。

俺も自分の所属球団で、湊崎Aを好きになる人とかはあるけど、大体撃沈してたなぁ。こう、靡かないって言うか諂媚しない所がいいんだろうけど、あの子はあの子で見た目も中身も真面目だから、自分に向けられる好意の種類とか、ちゃんと見極めてそう。

それにファンからの人気も高いし




甲斐「健気だねぇ」

山崎颯「そうですか?笑」

甲斐「うん、青春っぽい」


山崎颯「甲斐さん」

甲斐「ん?」

山崎颯「甲斐さんもAさんの事好きだった事あります?」

甲斐「俺はないよ。少なくとも湧梧や颯一郎みたいな、
恋愛的な意味合いでの好意はない。

俺的には友達付き合いの方が合ってるかな笑」


山崎颯「奥さん一筋っすもんね笑」

甲斐「そうよ笑でも嫁の方が何かと仲良いから嫌だけどね笑」




そう。人当たりがいい子だから、うちの嫁の方が1番Aと仲良い自信がある。だって、誕生日だってクリスマスだって、プレゼント送り合う仲だから。子どもが出来れば出来たらで、子どもの分迄別で送ってくれるし。

て言うか、何ならお菓子作りして2人で女子会してた時もあった。子どもも交じって。俺1人、ポツンってしてたけど。

それがね、少しだけ嫉妬する。仲良いのに越した事は無いし、同性だからね。そりゃ仲良くしてる分はいいのよ。でもあまりにも楽しそうなんだもん。そりゃ嫉妬する。




甲斐「早くAも身を固めて欲しいよ」

山崎颯「何か疲れてます?笑」

甲斐「嫁と仲良過ぎてさ」

山崎颯「いい事じゃないですか」


甲斐「嫁を取られる気持ちになってみろ。
話の内容時々俺の話だったりする訳よ。

話のネタで時々過去の黒歴史話すからね」

山崎颯「ははっ笑」


甲斐「まぁでも、悪い人には捕まらないで欲しいのはある。
ちゃんとした、Aが嫌な思いをしない人」




嫁と仲がいいからって訳じゃない。それは、1人の友人として言う。どんな人を好きになろうと、どんな人と付き合って結婚しようと、結局はAが幸せで笑って、変わらず嫁と仲良くしてたらそれでいい。

そう言えばAが他の誰かと仲良いの見て、俺にはもうしてくれなくなった嫉妬をしてたな。

やっぱ早く身を固めて欲しいな、A。













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作者名:RIKU | 作成日時:2023年8月16日 19時

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