一途。11 ページ11
Sh50
板東「Aさん」
「こんにちは、板東君」
板東「こんにちは、Aさん笑」
「ヒーローおめでとうございます」
板東「ありがとうございます笑」
「お祝いに何か買ってあげる」
板東「いいよ、そこ迄笑」
「ううん、おめでたいから何かプレゼントする」
仕事柄、その場に合った服を来てる事の方が多いからか、こうやって出掛ける時のオフの日の私服を見ると、毎回ドキドキする。お洒落で、綺麗で。太陽をも味方に付けてる様にキラキラしてる。
それに、電話でおめでとうが聞けたからそれで満足してたんだけど、やっぱり直接言われた方が嬉しかったりする。Aさんがいたオリの福也さんも、ヒーローになっててインタビュー受けてたの見たけど、それはそれは羨ましかったな。
板東「Aさん」
「んー？」
板東「見て見て」
「水族館のチケットだ…え、板東君買ったの？」
板東「はい。Aさんシャチ好きじゃないですか。
暑いですし、水族館でよかったら涼みませんか？」
「ふふっ、いいですねぇ笑」
板東「でしょ？笑」
Aさんのインスタで、度々あがる水族館の写真には、よくシャチの動画だったり、クラゲだったりと色々投稿されてる。ガラス越しでシャチと戯れてた動画見たけど、凄いなって思ってた反面、仲良くなって楽しそうに笑ってるAさんが、少し子どもっぽくて可愛かった。
休みの日でも1人で行く位だし、シャチのいる水族館探してて正解だった。
「可愛いねぇ、シャチ」
板東「好きですねぇ、シャチ」
「ふふ笑」
板東「何でシャチが好きなんですか？」
「そうだねぇ…家族で北海道のシャチツアーに行った時に
かっこいいなぁって思ったのが永遠と続いてるの」
板東「そこはカッコイイんですね笑」
「その時はまだ小さかった頃だったけど、
でもそのツアーでさ、シャチが近付いて触らせてくれてね。
それは可愛かったんだけど、妹が私が食べられると思って、
泣きながら抱きついて来たのもまた可愛かった笑」
妹さんのAさんに対するシスコン具合も有名だけど、Aさんの妹さんに対するシスコン具合も同じ位だと思う。知ってる人は知ってるって位だけど、それでも妹さんの話をする時の顔は、誰よりも優しくて誰が見てもあぁ妹さんの事好きなんだなって分かる程、Aさんも妹さんが好き。
そう言う表情見てると、何だか愛おしさが増す
(それは可愛いっすね笑)
(でしょ？笑今でも触れ合い体験には参加させてくれないの)
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作者名：RIKU
| 作成日時：2023年8月16日 19時
