迷い込んだのは… 一人の巫女？ 肆 【文スト】

◇新年の巫女 壱 ページ31

敦「Aさーん！」

『あ、敦君。…皆さんもお揃いで。』

鏡花「A、あけましておめでとうございます。」

『おめでとう、今年もよろしくね。』





さて、今日はお正月！

ずっと起きてなきゃいけないから少し大変だけど、人もたくさん来るようになったし、御守り売れるし、お賽銭貯まるので神社をやらせて頂いてる私にとっては最高の時期である。



乱歩「やっぱり人多いね。」

国木田「色々とやらかした奴です。有名になるのも無理はないな。」

『褒めてませんね、でも私は暮らしていければいいんですよ。此処に来てくれる人達の幸せを願うことは勿論ですけど…。』

太宰「…なんか、らしくなったね。」

『元からただの巫女です。』



太宰さんに卵投げる勢いで圧力をかけると、何故か誰も喋らなくなったので参拝するように誘導した。

ちなみに鈴神と雩鈴は、綺麗な女の子達の相手をしてくれてます。
2人とも人間に化けてる時は…もしかしたら人気なのかもしれない。



『皆さん何お願いしたんですか？』

鏡花「うーん…秘密。」




みんな教えてくれなかった…、、。
まぁ、願うってことだけじゃないんだけどね。人の念っていうのは比較的強いから届きやすいけど、色々と知識や行い、その人の性質によっても変わってくる可能性がある。

それを手助けするのが…私の仕事というべきだろうか。一応うちの神社の神は鈴神だからね。例外すぎるけど。



「すみませーん！巫女さん、一緒に写真撮ってもらってもいいですか？」

『はーい！』



探偵社御一行の元から一旦離れて、呼ばれた人達と一緒に写真を撮った。
今日で何回目だろうか。



森「おーい、Aくーん。」

『…なんで来たんですか、』

森「酷いなぁ。まぁ今日くらい良いじゃないか。」



そうではなくてですね森さん。
探偵社御一行様がいらっしゃるから神社で今暴れてもらうと困るんですよ。
後ろのSPみたいな人達なんですか、素敵帽子さんなどいる気が…。



などと考えているうちに探偵社様がこっちに来てしまって、お互い顔を見合わせた後固まってじっと睨み合ってます。…だから…、。




『あのーそこの組織様？それ以上目立ったら全員人魂にしますよ。』




と私自慢の大幣を取り出し、他の人には見えない笑顔でそう言った。

すると異能二組織は黙ってお互い通り過ぎていく。…よかった。








…でも、睨むのは変わってないご様子で。。

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