迷い込んだのは… 一人の巫女 ？【文スト】

◇五、 お茶漬けと親子丼 ページ6

ただいま私の隣では、すごいスピードでお茶漬けをもりもりと食べる敦くんがいます。




一応知ってはいたけど、間近でみるとすごいな。


ちなみに私は、あまり国木田さんの機嫌を損なわないように、メニューにあった親子丼一つで済ませた。



何故かって？
それは…ここに来る途中、国木田さんに説教を食らったから。…解せぬ。




それから私達は敦くんの要望で、
お茶漬けが食べたいようなのでそれがある店へと足を運んだ。ってわけです。








それにしても…


さっきから敦くんがよく分からない言葉を発してる件について。




しかもそれに国木田さんが応対している。




…いやいや、





太宰+A『「なんで君達会話出来てんの？」』




見事に太宰さんとハモった。


それに対して他の二人は？とこちらを見た。








しばらくして、やっと敦くんがお茶漬けをたいらげた。

…何十杯食べたんだ、コレ。




敦「もう茶漬けは十年は見たくない…！」




実に幸せそうである。絶対一ヶ月もしない内に食べそう。

その後敦くんがお礼を言ったので、空気的に私もお礼を言った。





その後国木田さんと太宰さんで話してるっぽいので、とりあえず出された水を飲みながら三人の会話を聞く事にした。





敦「そういえばさっき、軍関係の依頼と仰ってましたが、どんなお仕事なんですか？」




そのセリフを聞いて、私はハッと思い出した。思わず水が漫画のように飛び出しそうになったが、寸前で止めた。


…やばい。もしかしたらだけど、

いや、もしかしなくても此処にいたら…。








私、虎探しに連行されるのでは…？





嫌だ嫌だ嫌だ！！
いくら虎の正体を知ってるとはいえ、文スト第一話のあのシーンの巻き添えになるなんて…！

いや、でもさっきの敦くんのセリフから、虎という単語が出るまでは、まだ時間があったはず…！

それまでに、なんとかこの場から脱出出来れば…っ。



それを考えたときには、もう国木田さんが依頼内容を言ってしまっていた
。





国木田「軍の依頼で、虎の探しをしている。」





敦「…とら？」





あ。確かこの後敦くんが逃げようとして国木田さんに止められるんだっけ。


うーん…。まだ行くって決まった訳でもないし、ちょっと見物してから去ろう。


この後の展開は、ご想像にお任せします。

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