◇森羅の暴走 完 ページ32
少年をおんぶして、神社まで早歩きで行った。たぶん、みんな起きているし、不安で残ってくれている人がいるかもしれないから。
特に、この弟くんの姉は、もっと。
否定したとはいえ、巻き込んでしまったのは事実。ちゃんと謝らなければならない。
途中から走って、神社の階段を登った。すると、神社の前で、みんなが待っていてくれた。
敦「Aさん…!よかった、心配してたんですよ?」
『ごめんね、ちょっと手間取っちゃって。。』
「春樹!!」
おんぶしていた少年の姉が心配そうに近寄ってきた。この子春樹って言うんだ。
『大丈夫、眠っているだけです。
…あと、弟さんを巻き込んでしまって、申し訳ありませんでした。。』
弟くんを渡して、すぐに謝った。深々と礼をして。そうじゃないと、気がすまなかった。
「…頭を上げてください、巫女さん。」
そう言われて、遠慮気味に頭を上げた。
「この子が無理を言ってついて行ったんです、気にしないで下さい。」
『…でも』
「いいんです、無事に帰ってきてくれたことが、嬉しいですから。」
『ありがとうございます…』
「なんでお前がお礼言うんだよ…。それと、今日は命を救ってくれてありがとな。」
「私からも、ありがとうございます。もし気づいてくれなかったら、ここにいることもできなかったかもしれませんし!」
ヤンキー男性に続いて、みんなが私にお礼を言ってくれた。…人に感謝されるのなんて、久しぶりだったから泣きそうになった。
『私も、みなさんが無事でなによりです。今日はもう真っ暗ですので、家に帰って休んで下さい。
あと、これ。御守りです。
今回だけ無料ですからね?』
そう言って、卵の御守りをみんなに渡した。ヤンキー男性も受け取ってくれて安心しました。雰囲気変わってない?
「では、また!」
『はい、お気をつけて。』
そう言って、長い決戦は幕を閉じた。
安心したせいか、体から力が抜けて倒れそうになる。
太宰「おっと。大丈夫かい?…って、寝てる?」
敦「疲れたんですよ、きっと。今日は忙しかったですから、。」
太宰「…そうだね。寝かせといてあげよう。」
太宰「おやすみ、Aちゃん。」
敦「おやすみなさい、Aさん。」
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光牙 - 「森羅の暴走 参」で本は太いじゃなくて厚いだと思いますよ (2018年8月24日 6時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 南空さん» コメありがとうございます!こちらこそ見てくれてありがとうございます。(・・、) (2017年9月5日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
南空 - 面白かったです!書いてくれてありがとうございます!(*^^*) (2017年9月5日 15時) (レス) id: 8ca4eee2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 幽輝&華さん» ありがとうございます!楽しく読んで頂けて光栄です…!(・・、) (2017年8月22日 16時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
幽輝&華(プロフ) - 楽しく読ませて貰っています。これからも頑張ってください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年8月13日 18時