検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:202,322 hit

◇森羅の暴走 完 ページ32

少年をおんぶして、神社まで早歩きで行った。たぶん、みんな起きているし、不安で残ってくれている人がいるかもしれないから。
特に、この弟くんの姉は、もっと。

否定したとはいえ、巻き込んでしまったのは事実。ちゃんと謝らなければならない。




途中から走って、神社の階段を登った。すると、神社の前で、みんなが待っていてくれた。



敦「Aさん…!よかった、心配してたんですよ?」


『ごめんね、ちょっと手間取っちゃって。。』


「春樹!!」


おんぶしていた少年の姉が心配そうに近寄ってきた。この子春樹って言うんだ。


『大丈夫、眠っているだけです。


…あと、弟さんを巻き込んでしまって、申し訳ありませんでした。。』

弟くんを渡して、すぐに謝った。深々と礼をして。そうじゃないと、気がすまなかった。


「…頭を上げてください、巫女さん。」


そう言われて、遠慮気味に頭を上げた。


「この子が無理を言ってついて行ったんです、気にしないで下さい。」


『…でも』

「いいんです、無事に帰ってきてくれたことが、嬉しいですから。」

『ありがとうございます…』


「なんでお前がお礼言うんだよ…。それと、今日は命を救ってくれてありがとな。」

「私からも、ありがとうございます。もし気づいてくれなかったら、ここにいることもできなかったかもしれませんし!」


ヤンキー男性に続いて、みんなが私にお礼を言ってくれた。…人に感謝されるのなんて、久しぶりだったから泣きそうになった。



『私も、みなさんが無事でなによりです。今日はもう真っ暗ですので、家に帰って休んで下さい。




あと、これ。御守りです。
今回だけ無料ですからね?』



そう言って、卵の御守りをみんなに渡した。ヤンキー男性も受け取ってくれて安心しました。雰囲気変わってない?



「では、また!」


『はい、お気をつけて。』







そう言って、長い決戦は幕を閉じた。


安心したせいか、体から力が抜けて倒れそうになる。


太宰「おっと。大丈夫かい?…って、寝てる?」


敦「疲れたんですよ、きっと。今日は忙しかったですから、。」

太宰「…そうだね。寝かせといてあげよう。」







太宰「おやすみ、Aちゃん。」
敦「おやすみなさい、Aさん。」

◇感謝→←◇森羅の暴走 玖



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

光牙 - 「森羅の暴走 参」で本は太いじゃなくて厚いだと思いますよ (2018年8月24日 6時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 南空さん» コメありがとうございます!こちらこそ見てくれてありがとうございます。(・・、) (2017年9月5日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
南空 - 面白かったです!書いてくれてありがとうございます!(*^^*) (2017年9月5日 15時) (レス) id: 8ca4eee2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 幽輝&華さん» ありがとうございます!楽しく読んで頂けて光栄です…!(・・、) (2017年8月22日 16時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
幽輝&華(プロフ) - 楽しく読ませて貰っています。これからも頑張ってください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年8月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。