◇十二、 ドラム缶に要注意 ページ14
ブーッ、ブーッ。
『んー？』
何だかアラームの音が…。
『っ！』
横を見ると、慌ててケータイに手を伸ばす敦くんの姿が映った。
『貸して。』
彼の鳴るケータイをとって、電話に出る。
『もしもし？』
「グッモーニン！」
私はすぐ携帯を切った。
知らない人からの電話はやっぱり出ない方がいいな。うん。
そしてすぐまた携帯が鳴りだした。
無視しよう。
『おはよう、敦くん。』
敦「お、おはようございます。…出なくていいんですか？」
『うん。いーのいーの。とりあえず着替えて外出てみよう？』
鳴り止まない携帯を無視して、着替える準備をする。あ、大丈夫ですよ。ちゃんと襖あったので閉めてます。
昨日案内されたこの場所は、和室風の空き部屋。
私はあんまり疲れてなかったので、社員さん達と別れた後、眠っている敦くんを布団で寝かせてから、私はその近くで座って寝ました。
さて、と。準備もできたし、そろそろ行こうかな。
あ、敦くん忘れるところだった。
『敦くん、準備できた？』
敦「はい、大丈夫です。」
『よし、じゃあ行こうか！』
ちなみに携帯は少し前に止みました。
よかった。
しかし、ドアを開けると、まさかの第二段階が待ち伏せていた。
『…何してるんですか』
そこには、ドラム缶の中に足と首だけを出し、くの字の状態の太宰さんがいた。
太宰「いやね？実は」
その言葉を聞かずにドラム缶を倒して太宰さんを救出する。
太宰「うぅわぁぁ！？」
『朝から変なことしないでください…敦くん、敵の襲撃でも何でもないから気にしなくていいよ。』
敦「はぁ…。ところで太宰さんは何をしてたんです？」
太宰「新しい自さ」
『とにかく座りましょう。なんか疲れちゃいました。』
太宰「」
太宰さんがよからぬことをいいそうになったので、言う前に止めた。
そこらへんに座って話を進めよう。
『部屋を貸していただきありがとうございました。でも私は探偵社とは無関係…。なので、用事を早く終わらせてもいいですか？』
太宰「うん、いいよ。それで、君の頼みはなんだい？」
『神社がほしいです。』
その言葉を発した瞬間、沈黙が続いた。
だって、家ないしお金ないし、私にできることと言えば巫女くらいだもん。
バイトとかはめんどくさそうなので、折角なら神社で過ごしたい。
今までもそうだったし。
…だから、とりあえずこの沈黙やめませんか。
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光牙 - 「森羅の暴走 参」で本は太いじゃなくて厚いだと思いますよ (2018年8月24日 6時) (
レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 南空さん» コメありがとうございます！こちらこそ見てくれてありがとうございます。(･･、) (2017年9月5日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
南空 - 面白かったです！書いてくれてありがとうございます！(*^^*) (2017年9月5日 15時) (レス) id: 8ca4eee2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 幽輝&華さん» ありがとうございます！楽しく読んで頂けて光栄です…！(･･、) (2017年8月22日 16時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
幽輝&華(プロフ) - 楽しく読ませて貰っています。これからも頑張ってください！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃりあ | 作成日時：2017年8月13日 18時
