幻夢異変 (ページ7)

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第七話　「合流」ページ7

闇影「ひゃー…びっくりした」

霊夢「急に雨が降り出すなんてね」

闇影「せっかく掃除したのになぁ…まぁちょっとはマシになったよね」

霊夢「そうね。もうそろそろ夕方よね。光影とグレイはまだかしら」

…傘持って行ってないけど…お互い能力で傘使うでしょ…

グレイ「只今戻りました」

闇影「おかえり」

霊夢「紅魔館はどうだった？」

グレイ「特に無かったですかね…光影様は？」

光影「ここだ」

霊夢「ちょうど光影も帰ってきたのね」

闇影「取り敢えず中に入りなよ」

霊夢「ちょっと。ここは私の家よ？」

闇影「鍋」

霊夢「自由に入ってちょうだい」

この変わり身の速さは相変わらずだね…

闇影「じゃあ作ってくるね」

闇影「出汁は…これにして…あとは…具材を切って持っていけば完成だね」

久々に料理してるなぁ…最近はグレイにばっかり任せやってるし…

闇影「僕も手伝わな……」

切っている手を止め前を向くと……壁から赤い目がこちらを見ていた

闇影「ひっ！？」

思わず持っていた包丁を地面に落としてしまう

包丁に一瞬気を取られた時…目はもう消えていた

闇影「あ……」

腰を抜かしてその場にへたり込む

視界が真っ白になって頭の中は疑問で埋め尽くされた

何アレ…夢の中だけ…じゃないの…？これは…あれ…？

闇影「これは…現実…？それとも…ゆ…」

【現実だ】

！！！！！

急に耳元から光影の声が聞こえてくる

横を見ると光影が不安そうにこちらを覗いていた

光影「闇影…何があった？」

不安とともに静かな怒りを乗せてそう問いかけてくる

闇影「あ…い…いや…何でも…ない」

迷惑…かけられない…

闇影「ちょっと手が滑って…包丁落としちゃったから…」

光影「………」

闇影「…本当だよ」

精一杯の笑顔…無理してるのは分かってる

闇影「具材も準備できたし…持っていこ？」

光影「…あぁ」

霊夢「遅かったわね」

グレイ「…」

光影「ちょっとな」

霊夢「そう…寒いしさっさと食べちゃいましょ！」

闇影「うん」

霊夢「そういえば…ムグ…今日は泊まって行くの？モグ…」

光影「食べながら喋るなよ」

グレイ「どうしましょうか…？」

闇影「…今日は泊まっていこうかな」

霊夢「了解。夜ご飯も食べ終わったことだし布団出すわ」

グレイ「主様。何があったのですか」

闇影「…何にもないよ」

光影「グレイは何かあったか？」

グレイ「…えぇ。少し」

光影「教えてくれ」