幻夢異変 (ページ28)

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第二十八話　「偽物」ページ28

グレイ「お体の調子はどうでしょうか…？」

光影「大丈夫だ…今…何時だ？」

グレイ「今は夜の8字でございます」

…結構寝てたんだな

今日は探すのも出来なさそうだ

グレイ「何か食べますか？軽い軽食なら作りに…」

光影「いや…大丈夫だ。少し出る」

グレイ「…かしこまりました。お気をつけて…」

光影「ふぅーーーー…」

守矢神社から出て箒で妖怪の森を飛ぶ

月明かりに照らされながら今日のことを思い出す

闇影の姿をしたやつは赤い目玉

目が合ったらアウトってことか

光影「本体が何処に居るかだな…」

あの目に引っかかると日にちがかかるだけだ

ってことは…どうにかこうにか見分け方を考えないとだな…

光影「って言われたって…感覚でしか分かんねぇし…」

頭を抱えながら考えているが中々良い案が出てこない

ふと下を向いたとき…

木の間から人影が見えた

妖怪とは違う一風変わった雰囲気の者

光影「あいつは…あの見たことのないやつ」

幸い相手からは俺が居ることに気づかれていない

それなら…普通に話しかけるよりも…

光影「先制攻撃が重要だよなぁ？」

箒に座っていた体制から手放しの立ち状態になる

光影「光符：ゴッドデビルジャッジ」

そう唱えると…相手が檻に入れられた

？？「！？」

光影「さてと…これで逃げられないよなぁ？」

？？「…っふふ」

光影「…」

何を笑ってる…逃げる手段があるとでも？

？？「そうねぇ…じゃあ1つマジックを見せてあげようかしら」

光影「お前…闇影をどこにやった」

？？「それは自分で探してちょうだいよ」

光影「…」

？？「怖い顔ねぇ。ま、まだ時間はあるでしょうね」

光影「ふざけるなよ」

？？「あなた達仲間意識強いもの〜。じゃぁ…さようなら」

光影「！！」

相手がそういった途端強い風が吹いた

そして風に溶けるように…いつの間にか姿がなくなっていた

光影「…くっそが！！」

いや…落ち着け…相手のペースに乗せられるな

探せってことは何処かにいるはずだ

どこか…あいつと始めてあった場所…か？

光影「俺は竹林。グレイは紅魔館。闇影は…どこだ？」

どこで初めて見たか…忘れたな

光影「グレイにでも聞いてみるか」

とにかく見つけるところから

檻を消して守矢神社に方向転換をして進む

夜風に当たって頭の中も冷やしていく

俺の悪いところだな。すぐ感情的になるところ

闇影にもよく怒られてたな…

光影「…待ってるから早く戻ってこいよ」