幻夢異変 (ページ17)

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第十七話　「紹介」ページ17

2人に諸々の事を伝える

紫「そう。映姫様に言われて来たのね」

藍「夢の専門家…」

光影「そうだ。何か思いつくか？」

実際俺はそんな奴に会った事がないから検討なんて全くつかない

紫「うーん…貴方の身近な妖怪って言ったらさとりかしら？」

藍「しかしさとりは夢の専門家ではありませんよ」

光影「強いて言うなら精神に干渉するからな」

紫でも知らないのか…？でもそれなら映姫が言ってたのは…？

紫「忘れてるだけかしら…考えておくわ」

藍「私も調べてみます」

光影「迷惑かけてすまないな。後…」

紫「何かしら？」

光影「嫌…何でも無い」

闇影の気配…何か違う…気のせいかもしれないしな…

一通り話し終えてゆっくりしていると…外から声が掛けられた

橙「藍様〜！紫様〜！」

紫「…どうしたのかしら」

藍「どうしたのですか橙〜！」

光影「取り敢えず出てみようぜ」

障子を開けて縁側に出る

そこには橙が座り込んでいた

橙「見てください！変なもの見つけましたよ！」

俺たちが来たのに気づいて笑顔で顔をあげる

藍「何を見つけたんですか？」

紫「見せてみなさい」

橙「これですー！」

そう言って橙は何かを掴んだ手をこちらに向ける

手を開こうとした瞬間…橙の手から黒い煙のような物が出てきた

光影「！！。早く開け！」

橙「にゃっ！？は…はい…！」

手に注目するが橙の手には何も無かった

見れたのは橙の手が真っ黒になっているという事だけだった

橙「あれー！？何処言っちゃったんだろ…」

紫「何を見つけたの？」

橙「なんか真っ黒な物です」

藍「真っ黒なもの？」

光影「…目みたいな感じじゃなかったか？」

橙「あー！そうですそうです」

…やっぱりか

見覚えのない奴を見た時位から現れ始めた目

今回は確実にそいつが絡んでいるだろう…

光影「……はぁ」

紫「…嫌な気配はしていたわ。でも敵対心が無かったから無視していたの」

紫が申し訳無さそうにこちらを向く

紫「言えば良かったわ。ごめんなさいね」

光影「いや。大丈夫だ。だが…もし黒髪の変な奴がいたら報告してくれるとありがたい」

紫「分かったわ」

藍「橙。手を洗いに行きますよ」

橙「は〜い」

紫の家を後にして気晴らしに散歩をする

あれからあまり見ていない…もう一度見つけられたら進展がありそうだが…

そう思いながらふと上を向くと…そこには人影が1つ…

光影「…文？」

文「おや！光影さんじゃないですか！」

久々に会ったな…