幻夢異変 (ページ16)

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第十六話　「八雲」ページ16

光影「…よし。大体まとまったな」

確か…霊夢か紫に聞けば良かったか…

だが…紫の家なんて知らないぞ？いつも何処に居るかも分からないし…

光影「…ワープで行けそうか…？」

紫の家…隙間に入れたら1番なんだがな…

光影「…紫の家。”ワープ”」

次に目を開くと…そこには大きな屋敷が建っていた

光影「…成功…か？」

実際の家が知らない時点でここが紫の家かも分からないな

その屋敷を眺めながら立ち止まっていると中から誰かが出てきた

光影「…」

あの尻尾…九尾か。屋敷の中から出てきたってことは分かるか？

？？「…ここへはどうやって来たのですか」

光影「急にそれか？まずは名乗るのが道理だろう？」

？？「はぁ…私は八雲藍。紫様の式神」

光影「俺は光影。ただの人間だ」

紫の式神…ってことは結構強いそうだな

会話が続かないまま睨み合っているともう１人中から出てきた

？？「藍さま〜この人誰ですか〜」

藍「橙。急に出てきたら駄目でしょうが」

？？「すみませ〜ん」

…こいつは化け猫か？

九尾よりかは強く無さそうだな…

藍「それで、光影。貴方はどうやってここへ来たのですか？」

光影「普通に来ただけだが？」

藍「ここは普通に来れる場所じゃありませんが？紫様の隙間でないと来れない場所です」

光影「ワープ…としか言いようが無いな。その猫。名前は？」

？？「私は橙です〜」

…良くわからん。こいつらが何を言いたいのかも分からないしな

光影「まぁ…ここは紫の屋敷で良いんだな？」

藍「…」

ま、そう簡単に不審者に答えるやつはいないか

どうしようか…このまま待ってても聞くことも出来ないから来た意味がなくなる

光影「はぁ…紫！面白がらずにさっさと出てこい！」

この問答をずっと隙間の中から見てたのは気配で分かってる

紫「あら。バレてたのね」

藍「紫様。その人間は何なのですか」

紫「うーん…霊夢のお友達？」

藍「…はぁ。もう良いです」

この式神結構苦労させられてそうだな

光影「突然押しかけて悪いな」

紫「大丈夫よ。取り敢えず中に入りましょう」

藍「橙。お茶の準備しますよ」

橙「は〜い」

橙「ど〜ぞ〜。お茶です」

光影「あぁ」

紫「それで…何のようかしら」

藍「その前に私達は聞いても良いんですか？」

光影「あー…藍なら大丈夫だと思うが…」

そう言いながら橙の方を見る

藍もそれに気づいたのか橙に声をかける

藍「橙。庭で遊んできなさい」

橙「へ？あ、は〜い」