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A「だってさ、なんかよくわかんないけどフェンスの向こうにいてさ、いきなり反対側から見つめてきて、びっくりした。」
ホ「あいつも思春期だなあァ〜〜」
いや、どんなツッコミだよ。って1人でツッコミにツッコミを入れていたが、Aは「は？」みたいな顔でこっちを見ていた。
ホ「あ、いや、別にいやらしい意味では」
ぬ「A！遅くなってごめん、今クプスヒョンに話つけたから。とりあえず、夕食の時間にみんなが集合するからその時に自己紹介してくれだってさ。」
ウォヌが現れた瞬間、彼女の態度はさっきまでとは一変した。
A「あっウォヌヒョン！大丈夫です、待ち時間も楽しかったです」
ぬ「それは良かった。ホシは面白いから、もっと話しててもいいよ。それか、ホシに案内の続きしてもらった方がいいか？」
ウォヌがこっちをチラッと見た。なんだかその表情はいけないもの見ちゃったって感じで。
ぬ「あっ……いいや。さ、行こ、A。」
そうやって2人は去ってしまった。
なんだろう、、疑問が少し浮かぶ。なぜウォヌは俺に案内を任せなかったんだ？ま、あんな人によって態度変わる奴に2人っきりになって案内とかこっちから願い下げだけどな。
ほんと性格悪い奴だわ、A。絶対悪いに決まってる。なんで態度が変わるんだよ。意味わかんねえじゃん。
きっとあれだろ？面食いってやつ！イケメンが大好きなんだよ、だから俺にはタメ語で目もくれなかってわけね。だって俺ウォヌと同い年だぜ？まー歳の話はしてないんだけどな…。
ま、いいや！メンバーにはウォヌ以上にイケメンがいーっぱいいる。ジスハンコンビのヒョン達、我ら96ラインのビジュアル担当・ジュニだっているし、ミンギュやハオもかなりカッコいいし、ボノニなんて生きる彫刻かってくらい顔が整ってる。
そう、別に俺がムキになる必要ないじゃん。
とは思いつつ、実際、俺は相手にされなかった、初対面でいきなりタメ語で態度もあっさりしてた彼女が気になって仕方ない。
なんだろうこの気持ちは、、これは、ずっと俺が忘れていた、あの頃は毎日のように感じていた、あの気持ちなんじゃないか？
『悔しい』
その3文字が頭にパッと浮かんだ。でもこんな気持ちになるにはあまりに久しぶりすぎて、ただ呆然とその場に立ち尽くした。
その『悔しい』は、立っている時間が長くなるほど、なぜか全く種類の違う別の気持ちに変わっていくのが自分でも嫌というほど実感した。
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年7月27日 21時
