ジョンハン�� ページ23
初めて彼女を見たとき、思った。
あれ、もしかして、気強い子かも。俺と、張り合えちゃうかも。やば、どうしよ。
でも俺には敬語だから、まあ、俺のが上って事で。とりあえずは勝ったような気分になっていた。
ハニ「ディノは誰のエギ〜？」
デ「ジョンハニヒョンのエギです…」
ハニ「えへへへへ」←
とにかく暇さえあればチャニを呼びつけてエギごっこ(？)をしていた。
するとウワサのAが通りすがった。
A「何あれ、あんなのして楽しいの？」
ギュ「まーあれがジョンハニヒョンの日常というか。慣れたら何とも思わないよ。」
Aは同族嫌悪みたいな顔でこっちを見ていた。
へぇ、あんな顔するんだ。別にどう思われてもどうでもいいけど。男13人と暮らすなんて俺らが想像してる以上に大変だろうし、いつか嫌になってそのうち逃げ出すだろうから。
そんな感じで、正直Aが苦手ではあった。
ある日、俺は買い物カートにいつもシュアを乗せる遊びを楽しんでいた。
ハニ「シュアや〜サランへ♡」
ジス「はいはい、ありがとう」
ハニ「出来ることなら本当にシュアを買いたいよ〜……」
ジス「怖いこと言うね(^ ^)」
大好きなシュアに愛を伝えても届かない。これが日常である。
ジス「あっ……Aや」
ハニ「え？」
振り返ると、Aが立っていた。
シュアが優しそうな目線をAに向けていて、なんだか少し腹が立った。
A「私もそれ、乗ってみたいです」
ハニ「え？なんで？」
ジス「いいじゃん、僕もそろそろ疲れたし、交代しよ。」
俺の意見を聞く前にシュアはサッと買い物カートから降りた。
A「シュアヒョン、ありがとうございます」
シュア「ほらハニ、押してあげて。」
ハニ「しょーがないな…1回だけだからな。」
くそっ、なんで俺がこんな奴乗せて押さなきゃならないんだ。イライラを抑えながらゆっくり押していった。
ってはぁ！？俺がせっかく押してやってるのに、コイツ、雑誌読み出したぞ！
シュアがソファーに座りながらニコニコしてこっちを見ている。仕方ない、楽しそうにするしかない。
それにしても、、、女の子ってこんなに軽いもんなの？シュアも軽い方だけど、Aだと格段に押しやすい。
だんだん楽しくなってきて、気づいたらめちゃくちゃ猛スピードで押していた。
A「ヒョン、ゆっくりで大丈夫ですよ」
ハニ「うるさい！この方が楽しいんだよ！」
いつのまにか俺は笑顔になっていた。
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年7月27日 21時
