スングァン�� ページ14
僕たちが住んでいる工場にはスケートボード場？がある。なぜかは知らないけれど、クプスヒョンいわく僕らの前にも誰かが住んでいて、置いて行ったんだろうと言っていた。
そんなスケートボード場は現在、ボノニのお遊び場となっている。僕はそこで遊ぶハンソラの姿を見てときめく(？)のが日課だった。今までは……
ぼ「スングァナ〜隠れんぼしない？」
ぶ「お、お？隠れんぼ？珍しいね、いいよ！」
ぼ「じゃあジュニヒョンが鬼で。1分数えたら探して。あ、ちなみに第1〜第3工場までね、あと中央広場らへんもオッケーってことで。」
ぴ「ん！？なんか範囲すっごい広くない？」
ハオ「ジュニヒョンなら大丈夫！じゃ、俺ら行くね！」
ぴ「ちょっと待って！！」
慌てるジュニヒョンを置いて僕らは隠れる場所を探した。と言っても、１つの工場でもめちゃくちゃ広いから、隠れる必要もないけど……
ぶ「じゃ、僕は赤レンガの方行くね。」
ぼ「おっけ俺は第1の方行くわ。」
ハオ「俺は中央広場にするわ〜」
こうして3人はバラバラに分かれる事になった。
僕は宣言通り、赤レンガの方にあるカラフル通り(勝手にそう呼んでいる)をゆっくり歩いていた。
すると赤レンガストリート側(先程の通りと繋がっている)にシュアヒョンとAの声がした。
なぜかはわからないけど、とりあえず脇の道に隠れてしまった。
どうやらシュアヒョンが、意識は全然あるけど軽い熱中症？で倒れたらしい。
ヒョン、大丈夫かな……
Aのこと好きだけど、やっぱり実は正体は悪い奴なんじゃ、、、もしかしてヒョンに何かしたんじゃ……？
そう思いつつも、しっかりと聞き耳を立てている自分がいた。
ジス「本当に大丈夫だよ。Aは何も心配しなくていい、、、、だから、安心して。」
ああ………ヒョンはとても優しいなあ…。もし僕がAに気持ちを伝えたって、きっと叶わないだろうなあ…あんなに優しくてカッコいいヒョンが、それに他にもいっぱいいるもん。
僕なんかが相手にされるわけないじゃん。
実際に、前に喋ったとき興味なさそうにされたし。
そうだよ、ダメだよ、こんな気持ち、誰にも話しちゃダメだし、まず抱いちゃダメだ。
ーーーーーーーだって、そうしないと、自分が傷つくだけだから。
わかっているのに、ヒョンと別れたAのあとを追ってしまっていた。
A「、、、、何？また付いてきたの？」
彼女の綺麗な瞳が、僕の心をいっぱいにした。
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年7月27日 21時
