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え、桜?



目の前を桜の花びらのようなものが覆いつくしてきた。



今って7月じゃなかったけ?



ぼーっとしながら花びらのようなものに目を奪われて



数秒後に激しい胸の痛みを感じた。



い、痛い、、、っ!なんだろう、心臓の音がしっかり聞こえる。



僕、別に心臓の持病とか無いし、家族や親戚にもそういった人はいない、ガンの家系でもないし、



じゃあなんでこんなに痛むんだろう。



はっと自分の胸辺りを見た。



ーーーーーーーーん?



自分の心臓の場所から、花びらのようなものが出ている。



何これ、新種の病気?だとしたら、病院行かなきゃ。でも、遠く離れた親に入院したなんて知られたら、すごく心配かけちゃうだろうな、、、、



僕は勢いよく体の重心が後ろに吹っ飛んで、そのまま倒れてしまった。



なぜ倒れてしまうんだ。頑張って、起きてよ。



前方にいたAが駆け寄ってくる。



A「シュアヒョン、どうしたんですか?いきなり倒れて。熱中症……?」



僕もなんで倒れたかなんてわからないよ。



でもーーーーー少し落ち着いて気づいた時には、花びらのようなものも、激しい胸の痛みも無かった。



心臓の奥の方の小さな所だけ、ほんの少しだけど、トクトクと速い音を立てながら鈍い痛みを感じていた。



A「大丈夫ですか!?クプスヒョンとか連れて来た方がいいですか!?」



だんだん僕を心配するAが焦り始めていた。



ジス「…………大丈夫、気にしなくていいよ。」



A「でも、倒れるなんて、思ってなくて、その、何か病気とか、持ってたりするのかなって、私そういうの全然気づけなくて……だから、あの、、」



ジス「本当に大丈夫だよ。Aは何も心配しなくていい、、、、だから、安心して。」



A「はい、、とりあえず、部屋に戻りましょう」



ジス「そうだね。」









僕はもうわかってしまった。



そして、冷静に振る舞った。



いや、冷静になった。



あの熱い感情はどこにもない。



でも彼女に完全に惚れてしまった。



僕はこれから、冷静に彼女を好きになるんだ。



誰にも、邪魔されないようにね。



僕の悪い部分の性格が出ちゃうけど、それが僕だから。



だけど純粋に彼女が好きだ。これからも、きっとまた彼女の新しい面を見る度に好きが増すと思う。



その度に何でもないようにしながらひっそりと彼女に惚れていくだろう。



やっぱり、彼女はすごい人だな。

※お知らせのようなもの→←◯



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作者名:佐藤 | 作成日時:2018年7月27日 21時

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