VERY NICE (ページ2)

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ドギョム① ページ2

いつものように何ともない日常だったから、いつものように赤レンガストリートを散歩していた。
今日はやたら天気がいい。もう夏なんだなあって実感する。もちろん、夏は嫌いじゃない。いっぱいイベントがあるし、騒いでもいい雰囲気な季節だから。ハッピーウイルスなんて呼ばれるほどうるさい俺にはうってつけの季節だ。

するとどこからか話し声が聞こえた。

ぬ「ここは赤レンガストリートって呼んでいて、見ての通り赤レンガの建物が目印だから。フェンスとかもあって、もうちょっと建物の間の奥に進むと、壁をカラフルに塗った部分があってすごいオシャレで可愛い感じになってるんだ。」

え、ええっ！？ウォヌヒョン！？その、隣の女の子、誰…………！？

A「えっ、すごい……すごく可愛いし、素敵です…」

ぬ「ははっ、ありがとう。中は空き部屋のが多いけど、メンバー1人ずつの部屋が一応あるんだ。そんで共用の部屋とかもわりとあるから、自由に使っていいよ。そういやピアノもあるんだけど基本はウジが使ってるなあ。Aも何か欲しい物があれば、ネットで注文すればいいから。」

A「それって、家具とかも全部自分でって事ですか？私、あまり手持ちが無くて、その…」

待って、この子、もしかしてここに住むの！？なんで、もう決まったのか？でも、クプスヒョンそんな事言ってなかったし、あのウォヌヒョンが案内してるのも不思議だ…

ぬ「大丈夫、シュアヒョンがお金持ちだから貸してくれると思うし、メンバーの中には親から仕送り金がもらえるメンバーもいるから、みんなで最低限だけ出し合って食費とか共同の物は買ったりしてるんだ。事情があって外では働けない奴が多いしな…働けたとしても、ここからの移動手段って限られるし。」

シュ、シュアヒョン！！勝手に金づるにされてるよ！(泣)

A「そうなんですね。でも、借りるのはちょっと…申し訳ないというか」

ぬ「じゃあ俺が貸すよ。俺、実は株とかFXでこっそり稼いでるからな。あ、もちろんメンバーには言うなよ？」

嘘っ！？まじで！？ウォヌヒョンまじで！？！？ちょっとずるくない？？？

A「えっいいんですか！？本当すみません……絶対、返すんで、、その、今回は、」

ぬ「何か事情があってここに来てるのはわかってる。だから、遠慮するな。」

A「そんな……ありがとうございます。」

彼女はそう言うと瞳からポロポロと少しずつ涙をこぼし始めた。