オセロみたいな副長 ページ3
『じゃ、じゃあ私は帰りますね！』
またブツブツとひとりごちっている土方さんに背を向けて歩いた………
美少女侍トモエって確かアニメだよね？土方さんって硬派なカタブツに見えて意外とアニメ好きなんだなぁ………
というか、やっぱり土方さん様子がおかしかった………別人みたいだったし………
ダダダダダダ………
「A！」
『？！？』
さっきまで女性に耐性がないなんて言ってたくせに………走ってきたと思ったらわたしの腕を掴んでいる土方さん
「俺は二次元なんざ興味ねぇからな！」
『はい？』
「さっきの俺は俺じゃねーんだよ！刀のせいで違う俺が出てきやがんだ！！」
『ちょっ、落ち着いてください！どういうことですか？』
通りを歩く人たちが不振そうに私たちを見ている
『と、とりあえずここに入りましょう！ゆっくり話聞きますから！』
土方さんを突き放すことができず目の前にあるファミレスに入った
ーーーー
『えっ…………刀を変えたら人格が変わったってことですか？！それってまさか………』
「妖刀に違いねぇ………」
『妖刀なんて本当にあったんですね………でもあんなにも別人になるなんて………』
「おかげで真選組をクビになりかけてる……」
『そんな……近藤さんは妖刀のこと知ってるんですか？！』
「今のあの人には何を言っても無駄なんだよ」
『どうしちゃったんですか土方さん！どうしてそんな弱腰に……』
「A………こんなヘタレに俺がなっちまったから………櫛返しにきたのか？」
『えっ……櫛を返そうと思ったのは………まだ私は山崎さんのことが好きなので櫛はもらえないと思って』
「………遊園地で総悟のバカがバズーカぶっ放す前………お前何か言いかけたろ？俺はてっきり告白を受け入れてくれたと思ったんだがな………」
『あれは………まずはお友達からって言おうとしたんです』
「きっ、君のような女神が………ぼ、僕なんかとお友達になってくれるのかい？！」
『………へ？』
「お友達ってつまり女友達ということだよね？僕そんなリア充みたいなもの居たことないから分からないんだけど…友達ってことは一緒にアキバに行ったりフィギュア鑑賞会したり限定版の………」
『ストップストップ！』
「あっ、ご、ごめんよ？引きこもりだったから人との会話のテンポが分からなくて…」
挙動不審の土方さんを落ち着かせるためファミレスのメニュー表を渡した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
