月明かりは案外よく見える ページ13
♪〜♪〜♪〜
『ﾝﾝｯ………土方さん………やめて…ください………』
私の携帯が鳴り響くけどお構い無しに口づけをしてくる………
♪〜♪〜♪〜
この着信音はメールの受信音………佐々木局長かな………
「考え事するとは………俺の接吻はお前にとっちゃ余裕か？」
『えっ………ちが………んんん！！』
土方さんの唇が離れたと思ったらまた重なり………口の隙間から舌が入ってきた………逃げても逃げても絡めようと追いかけてくる
♪〜♪〜♪〜
またメールが来た………佐々木局長！！メールする暇あるならこの状況助けてよ！！
「えっ………副長………Aさん………」
『！！！』
………山崎さん！
「はぁ………山崎………邪魔だ」
「………す………すんません………俺……消えますから！！どうぞごゆっくり！！」
『や、山崎さん待って………！』
まさか
山崎さんに見られるなんて………
佐々木局長のメールの音のせいでこの隙間を覗いたのかな……佐々木局長のせいで…………いや！違う！
『………土方さんのせいｯｯｯ！』
ﾊﾞｷｯ！
「ぬぐｫｯｯ！！………待て………A」
山崎さんのおかげで解放された体を使って土方さんを思いっきりぶん殴って一目散で逃げ山崎さんを追いかけた
『山崎さん………山崎さん！待って………待ってください！』
「………………俺のこと好いてるって言ってたのやっぱりおちょくってたんでしょ？」
山崎さんは振り向きもせずにそう言った
『おちょくってません！私は本気であなたを………』
「はっ………よく言うよ………副長とあんな熱いキスしてたくせに………」
『………あれは』
「もう………いいから………あっちいけよ………もう………俺に………関わらないで………頼むから………Aさん………アンタは副長とお似合いだよ………」
『………………』
体が動かない………
誤解をときたいのに………
まるで足から根っこが生えたみたいに体がその場から動かない………
走り去ってゆく山崎さんの後ろ姿をただ見ることしかできない
山崎さんに拒絶された絶望で涙が溢れて………いつもよりも揺れる襟足がぼやけた………
山崎さんが
今以上に遠い存在になってしまった
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
