54章ー休息4ー ページ6
私は泥だらけになった信の顔を袖で優しく拭いてやる
『ここにも付いてる』
信「へへっサンキューなA」
信はちょっと嬉しそうだ
取り敢えず信は可愛い
蒙恬「Aー。俺のも取ってー」
土を払いながら蒙恬もやって来る
信「はぁ？お前はそれほど泥まみれじゃねぇだろ」
王賁「集るな」
王賁はAの前に立ちはだかり蒙恬と信を押し退ける
信「んなっ王賁てめぇー！そーいやローテーションてきに次はお前と勝負だな」
王賁「十秒でケリをつけてやる」
そう言うと二人はさっさと空き地の奥へ行く
蒙恬「うわーやだやだ。血の気多いー」
蒙恬は涼しげな顔つきで二人を見送る
『ねぇ蒙恬。…さっき言ってくれた言葉と‥この前言葉…ありがとう。本当に。』
改めて言うとなんだか照れる
私は空を見るフリをして顔を背ける
彼は何も言わない
え、言わなきゃ良かった
なんだか急に恥ずかしくなる
_____すると突然視界が真っ暗になった
『？』
彼が私の顔を片手で隠したのだ
そしてそのまま後ろに引き寄せられる
『ちょ…倒れるって』
必然的に私は背中から彼の胸元へ倒れる
包み込むようにして私を受け止める
普段は鎧を着ていたから気づかなかったが、彼は意外にもがっしりとした体つきだと背中で感じた
指の先までしっかりと手入れされた大きな手で
まだ視界が塞がれている
いつもは多弁な彼だが、何も言わない
目の前は言葉通り真っ暗
背中を通して彼の鼓動が微かに聞こえてくる
『………なにこれ、どういうつも…』
「待ってるから。君が思い出してくれるまで」
小さく囁かれる
『…え？』
____パッと視界が明るくなった
まぶしい。
眩しくて見えずらいが信と王賁がこちらに戻ってくるのが辛うじて分かる
眩しくて蒙恬の表情が読み取れない
信「いやー。互角な闘いだったな」
王賁「嘘をつけ。俺の圧勝だ」
二人がいがみ合いながらやって来る
信「ん？どーしたA？目痛ェのか？」
信が除き込む
『いや。大丈夫』
蒙恬「さっ。もう日が暮れるし三人とも帰るぞー」
彼はいつもの軽い口調で言いながらいがみ合う二人の背中を押す
私はぼーっと三人の背を見つめる
信「おーいA！何してんだよ！置いてくぞ」
先に歩き出した信が振り向く
深紅に染まりつつある夕焼けが
前を歩く三人の影を伸ばす
Aは、三人の後を追った
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
