84章ー大王と王女ー ページ36
ーー政side
最近、姉の様子がいつもと違う。
彼女には昔から驚かされる
遠征に出掛けたり、蕞に付いてきたり。そして今回は…
昌平君「大王様。王女様達の身勝手なご活躍の甲斐あってか、某村にはあれっきり山賊は寄り付かなくなったとのことです」
廊下から外を眺める俺の後ろで昌平君が報告する
まさか披露式の籠から抜け出すとは考えもしなかった
「まぁそう堅くなるな昌平君」
昌平君はおそらく彼女の行動力が心配なのだろう
そんな事を考えていると当の本人が下の中庭を通りかかる
「姉上！…お出かけですか？」
外出しようとしていたのか、身軽な服装をしていた。
うっすらとだが化粧をしている
『政』
彼女は上にいる政に視線をやる
「…そこで待っててください。昌平君、報告はまた後だ」
すぐ横の階段を降りて
庭に待機しているAの元へ行く
「俺も途中までついてっていいですか？」
彼女は一瞬少し驚いた顔をしたが、すぐにいつもの表情で、
『珍しいね。もちろんいいよ』
「ありがとうございます」
そう言うと政とAは二人で歩き出したのだった
＊＊＊
「なんだか最近楽しそうですね」
俺に合わせて歩いてくれるA
『そ…うかな』
彼女は何故か少し照れたような表情をする
「…縁談で良い男性でも見つかったのですか」
少し冗談目かしく聞いてみる
『いや。お見合いでは見つからなかったよ』
…“お見合いでは”？
『政こそ好きな女の子はいないの？…後宮の宮女達は皆政に夢中だよ』
“大王の世継ぎを産む”という栄誉ある役目を果たすため、後宮の宮女達は日々バチバチしている
「俺には彼女達は皆、同じに見えます。」
沢山の“後宮の宮女”ただそれだけだ
『政って最近私よりか大人っぽくなったよね。…なーんかいつの間にか背も追い越されてるし』
そう言ってAは背伸びをして政の頭にポンっと手を乗せる
「俺には姉上の方がよっぽど大人に見えます」
政は頭に手を置かれたまま、何事も無かったかのように淡々と話す
___ｶﾞｻﾞｶﾞｻ
「おい信！これさすがにまずいって」
「大丈夫だって。誰も居ねぇし………あ。居た」
庭の植木の方から何やら声がしたと思ったら誰かが飛び出してくる
政「！信」
『！蒙恬』
政とAは同じような反応をした
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
