83章ー王賁と蒙恬ー ページ35
蒙恬「なにしに来たの？…彼女が心配なんだろうけど見舞いは無理だよ。宮殿には入れない」
蒙恬と王賁は並んで歩く
王「あぁ。入ることはできなかった」
蒙「行ったんだ」
今まで二人で並んで歩いていたが突然蒙恬は足を止める
「あのさ。王賁ってAに惚れてる？」
蒙恬は視線を合わせずに問う
「…俺はあいつを守ってやりたい。それだけだ」
王賁は立ち止まらない
「それってどういう意味？」
「今言った通りだ」
「答えになってないよ賁」
王賁は立ち止まり蒙恬の方を見る
「そういうお前はどうなんだ。…言いたい事があるなら言葉にしろ」
蒙「……俺は、Aに惚れてる。
一生俺の側に居てほしいし、色んな場所に連れてってあげたい。
もっと彼女の事…色んな面を知りたい。」
彼の視線は今度はしっかりと王賁を捉える
「だったら何故それを本人に言わない」
いつもは女の子達に嫌と言うほど愛想振りまいているのに
「何故って…」
思っていることを伝えたら君は俺から離れて行っちゃうかもしれない
「いつも女に囲まれているお前がたった一人の女に手こずるとはな」
だってあの娘達に何言おうが、離れて行っても別に構わないし
「Aは特別なんだよ」
優しく、丁寧に拾い上げないと
手の隙間からこぼれ落ちてしまいそうで
って言うか王賁はなんで俺の背中押すようなことすんだよ。
お前もAに惚れてたんじゃないのか…？
王賁は小さくため息をつく
「お前がアイツを泣かせたら、俺がお前を斬る。
…お前がアイツの側にいてやれ。
Aにはお前が必要だ蒙恬」
蒙恬は目を見開く
そんな彼を見て王賁はやれやれと言わんばかりに
「軍略でお前に勝る将は昌平君を除いてそういないが
“こういう局面”ではお前の戦略は信のアホと同等だな」
「おい。どーゆー意味だよ」
蒙恬は淡々と話す王賁を軽く睨む
蒙「…あーっ。なんかお前と話したらちょっとスッキリしたわ」
彼は空に向かって伸びをする
王「何も解決していないがな」
蒙恬はスッと王賁に追い付く
蒙「なぁ、文官に変装してAに会いに行くってのはどう？
ほら俺可愛いし、なんなら女官に変装すればAの部屋入れるかも。あ、信も連れてくか」
王「断る」
二人はまた並んで歩き始めた
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
