81章ー待っててくれる人ー ページ33
_____思い出した。
あの時、蒙恬が助けてくれた
彼はずっと前から私の側にいてくれてたんだ
幼かったとはいえなんで今まで忘れていたんだろう
『も‥恬』
風月「…A様！」
目を開けると風月の顔があった。泣いたのか目が赤く腫れている
『…風月？』
Aは部屋のベッドから体を起こしながら横にいる従者を見る
風月は再度泣く
「もう…目覚めないかと‥」
『そんな大袈裟な。ごめんね。』
そう言いながら私は泣いている彼の背中を撫でる
彼はしばらく泣いていたが、ようやく涙を拭いて
風月「…もう大丈夫です。
しかし本当骨が折れますね、A様にお仕えするのは…つくづく花鳥を尊敬します」
風月は泣き止むと懐かしむように笑った
『……』
風月「…あ。大王様が待ってます」
『…やっぱり？』
Aはベッドに座りながら身支度を始めていた
風月「相当心配されていました」
やはりなと感じる
Aは部屋を出て廊下を歩く
風月「傷は大丈夫なんですか？」
『うん。…後ろ腰のポケットに入れといたこれが守ってくれた』
そう言って真っ二つに割れた小さな花の付いた髪飾りを取り出す
…また彼に助けられちゃった
___ギィィィ
ゆっくりと玉座の間の扉を開ける
政「姉上！！」
玉座の間には政と昌文君しか居なかった
政は姉の姿を確認すると玉座から腰を浮かせ、駆け寄ってくる
『政、心配かけてごめ……！』
政はバッと一瞬Aを強く抱き締め、両手を握る
政「…無事に戻られて安心しました。」
政は安堵の笑みを浮かべる
政「ところで…披露式の籠から抜け出して山賊を退治なさったと聞いたのですが」
政が悩ましげに聞いてくる
『まぁそんな感じ』
風月「俺なんて披露式の時に、A様に身代わりとして籠に突っ込まれましたからね」
風月はしれっと政に告げ口する
昌文君「おい！」
昌文君がそれを咎める
政は姉を見て半笑いした
目の前に立つ弟はいつの間にか自分の身長を追い越していた
彼の優しくて強い瞳を見ていると
弟というよりかも
一国の王として頼もしく、雄雄しい存在に見えた
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
