72章ー言えなかった言葉ー ページ24
信はどこから貰ってきたのか酒を片手に、俺と対峙するように床に座りグビッと酒を飲む
蒙恬「ほーんと。自分でも驚いてるよ。なんでこんなに頭を使わなきゃいけないのかってね」
信「前に不調の飛信隊助けたくれたしな！話聞くぜ！」
信は口にまた酒を運ぶ
外ではさっきまで降っていた雨が止んでいた。鈴虫の声だけが優しく聞こえてくる
「言えなかったんだ」
あの時、小さく震える彼女を抱きしめたあの時
「俺が本当に言いたかった言葉」
___俺が居場所になるから
君が君である理由になるから
だから
_______ずっと俺の側にいてよ
蒙恬は手を握りしめる
信「なんで言えねぇんだよ？ただ言いたいこと言うだけだろ」
「ハハハ…」
思わず苦笑いしてしまう
ずっと側に居てほしいなんて言ったら君はどんな反応をしただろう
いつもみたいに小さく笑って“ありがとう”って言うだけに決まってる
結構鈍感なところあるし
いや超鈍感だよね
そもそも俺のこと忘れるって逆にすごくない？
君が、離れていっちゃうかもしれないことが怖かった
さっきまで鳴いていた鈴虫は飛び立ったのか、シーンと静まり返っている
信「よくわかんねぇけどさ蒙恬、お前の言うことなら誰でも受け入れてくれそうな気ｨするけどな。
ほら、お前って普段ヘラヘラしてっけど頭いいし、戦場だとバカみてぇに上手く事を運ぶし」
信なりのアドバイスだろうか
「俺もそー思う。これが戦の軍略だったら最高だよ」
信「え？違うのかよ。てっきり対山賊の戦略で悩んでんのかと思ったぜ」
「山賊？」
信「おい、俺達がここに来たのは山賊から民を救うためだろ」
あぁ、そー言えばそーだった。
もうぶっちゃけAと居れればそれでいい
少し前は君のことただ“守りたい”って思ってたけど今は少し違う
側にいたい。離したくない。甘えたい。もっと触れたい。
君と一緒にいるとどんどんその感情が抑えられなくなってしまう
「…欲しいんだ」
信「は？」
__君が欲しい。独り占めしたい。
俺が君を求めるように君も俺を求めてほしい
町の女の子達みたいにコロッと俺の事好きになってくれればいいのに
「まぁそういう超鈍感なところも可愛いんだけどねー」
信「…お前さっきからなんの話してんだ？」
気がつくと信の酒瓶はもう殻になっていた
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
