67章ーまた一難ー ページ19
「それにしても君って意外と思いきったことするよね。俺も自由人だけどAも相当」
蒙恬が隣りで楽しそうに笑う
「Aをお前と一緒にするな」
王賁が突っ込むのとほぼ同時に、信が何かに気づく
信「なあ…あれってよ…」
彼が指を指す方へ目線をやると林の向こうで兵士が数名戦っていた
蒙恬「…戦ってるのは…秦軍？いや違うあれは…」
王賁「民だ。隣の都市の」
___なんでこんなところに？それに戦ってるのは…
蒙恬「山賊っぽいね」
信「山賊？！まじかよ早く助けに行かねェと」
『信！』
信は林の向こうへ突っ走って行った
＊＊＊
信「おっさん、ほらよ。刀貸してくれてありがとな」
信は先程助けた民に借りた刀を返す。足元には三人の山賊が白目を向いて伸びていた
『何があったの？』
民「そ、それが…。数日前から我らの村に山賊が食べ物や女を盗みに入ってきてまして…。」
「最悪な事に村の男共は戦で出払っておりまして、太刀打ちできない状態なんです」
助けた数名の民達は泣きながら語る
蒙恬「なるほどね、やっかいな問題だ。
…信、王賁どうする？
一旦咸陽に帰って事情を話せば国がなんとかしてくれそうな気もするけど」
蒙恬は意味深な目で二人を見る
信「決まってんだろ！今すぐその村に行って、待ち伏せて山賊を一網打尽！だろ？」
蒙恬「だーよね。王賁は？」
王賁「わざわざ上層部の力を頼るまでもない」
三人は今から村に行って山賊を討つ気だ
蒙恬「あ、分かってると思うけどAは危険だから咸陽に戻っててね」
『？！ここまで来て私だけ留守番なんて絶対に嫌。』
蒙恬「さすがに危険すぎるよ」
蒙恬は心配そうな目をする
信「本人が行くってんだから良いだろ、政だって昔俺とそうやって闘い抜いてきたわけだし。心配すんな蒙恬！それに一度決めたら絶対考え曲げねぇぞこの姉弟」
信が自信ありげな強い姿勢で語る
『それに民を救うのが王女として将としての役目だよ』
民を助けたいのもそうだけど、純粋に三人の役に立ちたい
私だって北方の遠征に出ていた時に散々戦ってきた。足手まといにはなる気はさらさらない
Aはそう思った
蒙恬は小さくため息をつく
蒙恬「あーはいはい、分かった。じゃあ俺が…__」
王賁「Aは俺が守る」
蒙恬(____…え？)
王賁「これで何も問題はない」
信「うっし！んじゃ日が暮れる前に行くぜ」
_____四人は村へと向かったのだった
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のの９０９ - 夜間飛行士さん» 色々な作品、ありがとうございます・・・！ (2022年4月7日 21時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» いえいえ、とんでもないです。嬉しかったです、ありがとうございます！！ (2022年4月6日 9時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - 夜間飛行士さん» ぜーんぜん大丈夫です。こっちこそごめんなさいｗ (2022年4月6日 7時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
夜間飛行士(プロフ) - のの９０９さん» ののさんいつもありがとうございます！！*❇︎ すみません、お誘いとても光栄なんですが、私が不定期＆かなり雑な人間ですので、せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですがやめた方が御身のためです‥笑お誘いいただきありがとうございます(T_T) (2022年4月5日 22時) (レス) id: 46d47b76d9 (このIDを非表示/違反報告)
のの９０９ - これでみるの5回目だー (2022年4月5日 22時) (レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜間飛行士 | 作成日時：2019年10月12日 23時
