2話 ページ3
『お母さん…』
頭が真っ白になった。
何もかもがどうでもよくて…
ははっ…ははははっ…………
変な笑い声…
きっと引かれてるだろうな…
「おい。A。何やってんだ」
見たら分かるでしょ。
笑ってんだよ。
「A。ショックなのは分かる。
でも今はこの人の子供としているんじゃない。
翔陽の医者としてここにいるんだ。
その事を自覚しろ。」
正論すぎて笑える。
何をヒーローぶってんの。
イラつくのに…
こんなにも涙が出るのは…
なんで？
「もういい。A。今は泣け」
そう言われて私はもう藍沢先生の腕の中。
藍沢先生の安心する匂いが私を包み込む。
どれだけ泣いただろうか。
患者はどうしたんだろうか。
藍沢先生はどこに行ったんだろうか。
私はこれからどうなるんだろうか。
考えてるうちに意識が遠のいて…
あぁ。遠のくってこの事を言うんだ。
冴島「藍沢先生！A先生がっ。」
冴島さん…気づいてくれてありが…う…
気がついたら見覚えのある天井。
翔陽だ。
藍沢「起きたか。ストレスだ。」
藍沢先生…今日は当直じゃないはず。
『藍沢先生…今日、当直じゃないですよね。』
「あぁ…受け持った患者は最後まで見る。」
私は患者だったのか…
『あの…もし良かったら今からお食事行きませんか？
迷惑をかけてしまったお詫びといってはなんですが…』
「いい。それより、大丈夫なのか。
母親のことは。」
そういえば。
もうこの世にはいないんだっけ。
それを考えるたびに…泣いてしまう。
藍沢先生は背中をさすってくれる。
感謝しなきゃだけど、仕事仲間の方にこんな姿見られたくない。
『藍沢先生…一人にしてくれませんか。』
「俺はお前を離さねぇよ。
俺はお前を泣かしたりしない。
ずっとそばに居る。」
藍沢先生の優しさが私の鉄の心を溶かしていく。
続く (更新停止中)
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抹茶(プロフ) - 真衣さん» わわっ！嬉しいお言葉ありがとうございます！更新がんばります！ (2018年6月18日 7時) (
レス) id: 9953d7f24a (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでとても好きになりました。これからも頑張って更新して下さい！(*^^*) (2018年6月18日 7時) (レス) id: 8a81daf0e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/YuzuruSyom1/
作成日時：2018年6月17日 15時
