No.37 ページ38
(桜井)
あれから暫く、酔ってる美帆ちゃんの相手を私とはるちゃんの2人でしていると寝ていた恵も起きた。
そして水でも飲むのかな？なんて思ってたらサワーを頼んだ。馬鹿かな、この子。
『恵、悪いことは言わない。お酒は辞めておいた方がいいよ』
「やーだ、わたしは今日飲むのー」
『…はるちゃん』
「大丈夫、Aは間違った事言ってない。白石先生がおかしいわ」
「ほんとブスは駄目ね〜、せっかくのAからのお言葉を無視してるわよ〜？」
「恒夫うるさい、ブスブス言ってー！」
『あー、めぐ落ち着いて。ほら、サワー飲むんでしょ？』
洋子さんからサワーを受け取り、興奮気味の恵に渡せば黙ってサワーを飲む。
あぁ、もう止めたいに進めてどうするのさ私。
そう思っていると、カランカランっと扉についている鈴が鳴り新たにお客さんが入ってきたことを知らせる。
視線を向ければ、そこには数時間前に分かれた藍沢の姿。
私やはるちゃん、完全に酔ってる恵と美帆ちゃんを見て嫌そうな顔をしてから帰ろうと方向転換する。
こら、気持ちは分かるけど。
「ちょっと、人の顔見て帰ろうとするのやめてくんない？」
酔ってる美帆ちゃんが藍沢の態度に機嫌を悪くさせて立ちがあると、帰ろうとした藍沢を無理やり私たちが座ってるカウンターとは別のソファに座らせる。
私があれされたら間違いなく帰る。
「ごめん、A。そろそろ……」
『あ、大丈夫？結構遅くなっちゃったよね、送ってこっか？』
「ううん、悪いから大丈夫よ。タクシー拾って帰るから」
『いやいや。身体のこともあるし、この2人は当分動く気配ないから送ってくよ。ここから遠い？』
「うーん、少しだけ。いいの？」
『うん、車だしね』
私は財布と鍵、スマホだけポケットに入れて鞄を自分が座っていた席に置く。
めぐと美帆ちゃんがこんな状態なんじゃ当分動かなそうだし藍沢に任せよう。
いくら何でも一人でこの時間は危ない。
『てことで藍沢、私はるちゃんの事送ってくるから少しだけ2人の事よろしく』
「……あぁ」
『そんな嫌そうな顔しないでよ、すぐ戻ってくるから』
「……なるべく早く頼む、俺がもたない」
『…あー、うん。頑張るよ』
藍沢にはるちゃんの会計が終わるまでの間に頼んでおく。
美帆ちゃんはまだ潰れてないから話は通じるよね、きっと。
『美帆ちゃん、はるちゃん送ってくるから飲みすぎずに待っててね？』
「おっけー」
……うん、不安だ。
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Yuri - 更新、楽しみにしています！ (2018年8月2日 21時) (
レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
柚希拓海(プロフ) - ☆ゆゆまる☆さん» ありがとうございます。すぐに確認し訂正させて頂きます。 (2018年5月27日 18時) (レス) id: 0d726a2806 (このIDを非表示/違反報告)
柚希拓海(プロフ) - みかさん» 返信遅くなりすみません。ありがとうございます、すぐに訂正します。 (2018年4月14日 18時) (レス) id: 0d726a2806 (このIDを非表示/違反報告)
みか - No.１８で「行ってたの」が「言ってたの」になってますよ (2018年4月2日 13時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
柚希拓海(プロフ) - 真衣さん» 感想ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年3月30日 14時) (レス) id: 0d726a2806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚希拓海 | 作成日時：2018年3月20日 21時
