キミの存在価値。1 (ページ45)

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5人になった日。4 ページ45

和side

あーちゃんからのご指名により、顔ゆるゆるの潤くんと2人でキッチンに立つ。

潤「オムライスの他に何か言ってた？」

和「いや、オムライスだけだった。他どうしようか？」

潤「スープとサラダにしようかな。」

和「りょーかい。で、今日はどうしますか？笑」

潤くんへにやり、と笑ったのは他でもない。

あーちゃんのオムライスをどちらが作るかだ。

風山家には男が6人もいるわけだから、まぁ、作るのが大変なのね。

だから2人で4つずつ作っているんだけど、前はどっちが作ったっけなぁー。

潤「今日は和がご指名受けたんだから和が作りなよ。その代わり、」

和「じゃあケチャップは潤くんにお願いするね。笑」

潤「さんきゅ。笑」

潤くんはそれはそれは嬉しそうに笑った。

歩き方とか持ってる物とかファッションとかいつもカッコいい潤くん。高校の時なんかキングって呼ばれてたからね。笑

こんなこと言ったら耳まで赤くして照れるか怒るかのどっちかだけど、

俺はかっこいい潤くんも好きだけど、あーちゃんや俺らに見せる笑顔の潤くんの方が好きだ。

もうあーちゃんに負けないくらい天使みたいに可愛いからね！！！！

潤「今日にぃ達も昼には帰ってくんの？」

和「あぁ。翔にぃとまーが実習で、昼には終わるって。智にぃは昨日当直だったから昼は過ぎるけど、さっきLI◯E送ったら食べるってさ。」

潤くんはケチャップライスを炒めながら、俺は8人分の卵をカシャカシャと混ぜながら会話を続けた。

最初の方は卵の多さに母さんを尊敬したよ。腱鞘炎になるかと思ったもん。笑

ガタン！

潤「？

今なんか音した？」

和「したね。リビングからかな。」

潤「またあーちゃんこけたかもな。笑

母さん達いるし大丈夫だろ。」

残念ながらリビングとキッチンは離れていて、ドアも閉まっているし、すぐに様子を見に行くことが出来ない。

あーちゃんの泣き声も聞こえないし、俺らを呼ぶ声も聞こえないから大丈夫かな。

俺が様子見に行った隙にあーちゃんが潤くんの足元に来ちゃうと、火使ってるし危ないからね。

少し気になったけど、また作業に戻る。にぃ達が帰って来る前に作り終わらないと腹減った！！！ってうるさいから。笑

「ゃ、！ぃやぁ！」

少し経って、今度はあーちゃんの声。

5分前に様子を見に行かなかったことを俺は後悔する。