36 ページ39
･
人混みをぬけ
内側に入り、何とかしてトガちゃんの隣へと立つ
無理やり入ってきたから体制を崩していて、とりあえず一呼吸する
そして顔を上げると、人が掴みあっていた
『あ』
あの人は
トガ「…」
あの人、、、は
『ｯｯｯ！！』
あの人は！！！
私は急いで隣にいるトガちゃんの顔を見る
トガ「あ…ぁ…。」
その顔は一目惚れをした少女の顔をしていた
やってしまった
心の中でずっとその言葉が繰り返される
そう、私たちの目の前で喧嘩をしているのはトガちゃんが始めて好きになる人だ
漫画でも顔が出ていたしこのシーンはちょうどあの漫画のシーンだった
一生懸命いじ められている子を助ける少年
それを見るトガちゃん
隣で絶望する私
『…(やってしまった)』
会わせたくなかった
別にトガちゃんが悪に手を染めるのが嫌という訳では無い
ただ
トガちゃんに好きな人ができるなんて信じたく無かったんだ
ねぇ、私だけでいいんでしょ？
ねぇ
私だけを見てよ…！！
私だけを！！！
『トガちゃん！！』
私は咄嗟にトガちゃんの腕を掴む
トガ「へっ！？…え、A…？」
私に腕を引かれ驚いた表情をするトガちゃん
『こ、ここに居たら…せ、センセーに、お、怒られちゃう…から、行こ？！』
次に私はトガちゃんの肩を掴む
それに驚いた様子のトガちゃん
しかしそんなの気にしてられない
忘れて、お願い忘れてトガちゃん！
『と、トガちゃん…お願い、戻ろう…？』
しかし目の前には驚いた顔のトガちゃん
そして驚いた顔は崩れ次に笑う
トガ「いいですよ、と言うか、トガちゃんって何ですか？あだ名？」
あっ、！？
『え、えっと、そ、その！？ま、前からこれ可愛いあだ名だなって思ってたんだけど呼ぶのに躊躇っちゃって…えっと』
トガ「…、それかぁいいですね！また呼んでください！」
そういって笑みを深めるトガちゃん
トガ「じゃあ行きましょう」
そう言って私の手を引いてその場からすんなり離れるトガちゃんに動揺しつつ私は気にせず引かれる方へと歩いていった
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←35
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 468人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵唯ちゅわぬ(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…てか親封筒持ちすぎ(((何でもないです (2021年9月11日 10時) (
レス) id: 436e6e11b7 (このIDを非表示/違反報告)
トガちゃんの友達の妹の先輩 - やばい・・・めっちゃ好きです！トガちゃんの、服・・・・・・ぐへぐへへぇぇ((殴 (2021年8月27日 18時) (レス) id: e31fa55851 (このIDを非表示/違反報告)
ストロベリー味のいちご - 面白くて一時間くらいで最初から最後まで読んじゃいました!wヒーロー側も好きだけど結構ヴィラン推しの私からしたらもう最高です!神です!更新楽しみにしてます! (2021年7月16日 17時) (レス) id: 1bf0da4e80 (このIDを非表示/違反報告)
はむ - はじめまして！めちゃトガちゃん可愛いです…私もトガちゃんと遊んでみたい…笑笑 (2021年5月2日 19時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟｮｴッッг(^р^г ) - トガちゃんかぁいいねぇ(あいきゅー2)更新頑張ってください。応援してます！ん...？トガちゃんが先にお風呂に...ハッ((殴 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 56fc116dbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚子ぽん | 作成日時：2020年11月18日 8時
