第6話:主side ページ7
気が付いたら、何日も日が経っていました。
周りには何もない。
焼け残った自身の家。
壁や家具の焼け焦げた匂い。
瓦礫と破片の山。
私は、なんでここに居る…？
何を、していたの…？
私は…。
ーーーーーーー
さらに、日付が変わった。
結局何もする事が出来ず、留まってしまった。
ユーリは、無事だろうか…。
そんな事を考えて居ると、人が入ってくる気配がした。
警官の服を着た人達が何人も部屋を回りにきた。
でも
私が目の前に立っても、誰も何も言わなかった。
何故かは分かっていた。
みんな、私が”視えていない”のだ。
ーーーーーーー
門の前の、まだ枯れていなかった花を摘んでいたら、
こんな噂を聞きました。
この家の一人息子さんが、ようやく意識を取り戻したと。
『一人息子…』
そのセリフを聞いて、少しずつ自分の状況が掴めてきました。
まず、私の存在していた事実がこの世から１つ残らず消えていること。
自身が死んだということ。
ユーリは重体ではあるが無事だということ。
自身の能力が、時間停止であるということ。
そして、
自分が対価として支払ったものが…時間だということ。
ーーーーーーー
また、人が来た。
今度は2、3人…？
もうかなりの日数が経ったと言うのに、今更…。
？「ひっ…！」
？「きょぉぇえぇぇぇぇええ！」
？「ちょっ、おい！ー、、ー！」
『…誰…？』
一人は白い軍服の、マスクに赤いバッテンの人。
もう一人は青いスーツに袖を通した前髪の長い眼鏡の人。
最後の人は黒髪の、目が紅くて綺麗な眼鏡の人。
私が…視えてる。
なんで。
この人達の気配は、普通の人と少し違う。
？「彼女…［能力者］だ」
そう言われて、合点が行く。
この人達も、能力者だ。
だから私が見えるし、会話もできる。
悪い人たちではなさそう。
すると、紅い人が近寄って、頭を撫でられた。
よく分からないけど…凄く安心した。
涙が、出るかと思った。
その人の手は、暖かかった。
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Yuzu・Neko(プロフ) - ゼロさん» ありがとうございます。頑張りますねっ(｀・ω・´)☆ (2020年2月18日 7時) (
レス) id: 1898adb7ec (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 柑橘系と猫さん» いえいえ、こちらこそ小説を楽しませてもらってますので！これからも、無理しない程度に更新頑張って下さい！！ (2020年2月18日 0時) (レス) id: f5adb14e6d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系と猫(プロフ) - ゼロさん» わ、本当です。気付きませんでした( ﾟﾛﾟ)!!わざわざありがとうございます、感謝です(* ´ ▽ ` *) (2020年2月17日 17時) (レス) id: 197a9d35a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 細かいのですが、第9話の1番最後…「止まってだ」になってます…恐らく「止まってた」と書きたかったのではないでしょうか？ (2020年2月17日 10時) (レス) id: f5adb14e6d (このIDを非表示/違反報告)
Yuzuneko(プロフ) - マヨネーズさん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいです。よっしゃ！頑張って続き書くぞ(●’∇’)♪ (2020年2月11日 7時) (レス) id: 197a9d35a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柑橘系と猫 | 作成日時：2020年2月7日 20時
