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マルコside
Aが17歳になった今、副隊長を任せたのにはいくつか理由があった
1つ目はAの実力だ。
この6年間でアイツは隊長達に次ぐくらいの力をつけた。1番隊の中では間違いなくおれの次の実力を持っているだろう。その点では誰も異論を持つ者はいなかった
だが、最も重大な理由は、Aの血筋だ。
海賊王ゴール・D・ロジャーの娘という肩書きはあまりにも偉大だ。アイツはその若さや見た目に似合わない強さで注目を浴び、ただでさえ懸賞金が跳ね上がっているというのに、父親を世間に知られるとなれば、さらに多くの奴らから狙われることになる
そんな目に遭わせる訳にはいかないと言うことでよりオヤジの名で守るためにAが副隊長に推薦されたのだ
しかし…
「オヤジ、この判断は正しかったんだろうかよい…」
「グララララァ…今更何を言ってやがんだバカ息子…ロジャーのことはお前もよく知っているだろう?アイツはめちゃくちゃな野郎だ。その名前だけでもAみたいなガキには到底抱えきれないほどの偉大さを持ってやがる
マルコ…わかるだろう?アイツはおれ達が守らなきゃならねぇんだ」
「確かに…そうなのかもしれねぇよい」
オヤジの言ってることは間違っていない。おれもAが副隊長をやることに反対はない
だが、なんとなく、心に引っかかる
そんな感じがした
オヤジと甲板に出ると既に大量の料理や酒が並んでいた
いつも以上に騒がしい輪の中心にいたのはAだった
「お前やるじゃねぇか!17で副隊長なんて快挙だぞ!」
『ありがとう!』
「これからはA〜なんて気安く呼べねぇな!」
「そうだな〜Aさんってか!似合わねぇ〜!」
『今まで通りでいいから!!』
こいつらはAの家系を知らない。だからこそこんなに仲が良くなれたのかも知れねぇな
「随分と楽しそうだねい、A」
『マルコさん!本当に私なんかでいいんですか?』
またそれか。こいつは自己評価が低すぎる…自分の実力にもっと自信を持ってくれればいいんだがな
「もちろんだよい。お前だから頼んだんだ」
おれがそう言うとAは嬉しそうに微笑んだ
「野郎共ォ!今日はAの1番隊副隊長就任記念だ!好きなだけ飲め!」
オヤジの掛け声に歓声が上がる
Aに樽に入ったビールを掲げると控えめにおれの物に自分の樽をぶつけてきた
「『乾杯』」
Aの顔からはいくらか不安が消えたように見えた
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タムたむ - 名前変換されてないところが多いと感じました。 (2021年12月3日 16時) (レス) @page4 id: bc2f92c74f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - あまにゃんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!拙い文章ですが、楽しんで貰えていることを忘れずに頑張ります!これからもよろしくお願いします!! (2021年3月14日 18時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
あまにゃん(プロフ) - はじめまして!読みやすいし夢主ちゃんの強さ?も理想でめちゃくちゃ好きです(;_;)更新楽しみにしてます! (2021年3月14日 2時) (レス) id: 36c644cd03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀羅さん» コメントありがとうございます!先程、哀羅さんのプロフを見させていただきました!ワンピースにジャニストにコナンに…趣味が合いすぎてびっくりしました!!明日が1つ目の受験なので、精一杯頑張ってきます!これからもお話は続くのでぜひ楽しみにしていてください! (2021年1月19日 18時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 受験!一年前の私もそうでした。高校受験…汗20日って明後日じゃないですか!無理しないでくださいね?第一志望合格自宅から祈ってます。ゆずさんの受験が無事終わりますように受かりますように!!絶対絶対合格しますように!! (2021年1月18日 18時) (レス) id: 58cc2e87c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年11月14日 15時