雪男の紅一点は愛されてる

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阿部亮平side



実は、Aと目黒が何話してたのか知ってんだよね〜



2人に距離ができた日、俺は高校の友達とご飯行ってて。



お開きになったのは9時すぎだったかな？



夜にはゲリラ豪雨になるって予報もしてたから傘もちゃんと持ってたんだ。



急な雨で雨宿り場所を探して走る人が沢山いる中、時計台の前で雨に濡れたまま立っている人を見つけた。



それは紛れもなく大事な幼馴染の姿だった。



｢何してんの。｣



『りょーへい。』



目が真っ赤で泣いてるって分かるし、何よりいつからここに立ってんだって話。



｢ちょ、俺ん家避難。｣



とりあえず、家に連れて帰ってシャワー浴びさせる。



明日、すのちゅーぶの撮影あるし風邪ひかなきゃいいけど。



『ごめん、服ありがと。』



｢なんで、あんなとこにずっと居たの？｣



って聞くとみるみる大きな目に涙を貯め始めて。



｢あ、ごめん。いいよ、話さなくて。｣



『...っ、ずっと、待ってたの。でも、来なくって...。きょ、大事な日なのにっ、、、』



色々聞きたいことはあるけど、とりあえず泣き止ます為にAを優しく抱きしめる。



しばらく頭をポンポンしていると泣き止んでくれたみたい。



『実はね、、、』



落ち着いたみたいだし話を聞こうと思ったら、Aから口を開いた。



『実は、目黒と付き合ってたの...。今日、１年記念で、デートする約束だったのに来なくって。なんかもう嫌になって、バイバイしちゃった。』



目黒と付き合ってたことにも驚きだけど、何より自分から別れる決断をしたことに驚いた。



Aには今まで何人か彼氏いたけど、自分から別れるってことしなかったし、別れたくないって少し引きずっちゃう感じだったからな。



｢...そっか、辛かったな。無理しなくていいから辛い時は泣いていいから。｣



再び泣き始めたAだけど、疲れもあったのか直ぐに寝てしまった。



案の定風邪をひいたAだったけど、それを見せずにYouTube撮影をしてた。



悲しさなんて見せずにいつも通りの笑顔で...。



まぁ、そんな感じで目黒とAに何があったのかは知ってたし、今回仲直り出来て本当に良かった。

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