浮気されたから仕返ししてやる【五条悟】【伏黒恵】

浮気14 ページ16

悠二の折れた腕を治して医務室に行く



悟が来るまで待つ………



ガラガラと音がしたから後ろを向けばいつものヘラヘラした悟ではなくしゅんとした、怒られた後の子供みたいな悟がいた



「来たんだ……で、何であんな風になるまでやったの？」




五「……………………」



悟は黙ったまま



「悟、黙り込むのはやめて」








五「………が……けに……から」



「ちゃんと喋って、聞こえない」








五「…………Aが恵だけに優しくするから…」




「……それだけで悠二の腕を折ったの？」




悟は私と合わせていた顔を逸らす




五「それは…僕も悪かったと思ってる……でも!!………Aが恵の方ばっかり心配する……から…」




今目の前にいる悟は小さな子供みたいだ




…………なんかここまでへこまれると罪悪感が湧く……




…でも悟が浮気したのが悪い



「それは謝る、でも悟の私情で大事な生徒の腕を折るのはダメ、わかった？」



五「…うん」




「じゃあ早く悠二達んとこ行きな」




そう言うと悟は分かったと言って部屋から出ようとする




フワッ




「!!」




背中がほんのり温かいのと悟の匂いが鼻を掠める



……悟に抱きしめられてるんだな



五「…ねぇA、僕Aの事好き………大好きだよ」


「わ、分かったから」


悟はさっきよりもより強く抱きしめる



五「本当に本当に大好き……Aの事がどうしようもないくらい好き」



そっと悟が離れる



五「じゃあ行くね」



悟は部屋から出ていった




まだ悟に抱きしめられていた背中があったかい









・









「じゃあ何で他の女とキスしたんだよ」



その言葉だけが静かな医務室に響いた

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