直球片思い【沖田総悟】

てるてる坊主 side沖田 ページ46

――――――
――――
……


「――んっ……」


…



どのくらい寝ていたんだろうか

ふと目を覚ますとあいつの姿は消えていた。


･･･もう帰ったのか。


にしてもすげェ夢を見た。

アイツが大量発生して「総悟くん総悟くん総悟くん」と言いながら俺の周りを永遠にグルグル回っていた。怖ェ。



布団の側には綺麗に盛り付けられたフルーツと薬と飲み物が置かれていた。

それを見つめていると、広間の方から何やら話し声が聞こえた。

重い身体を起こし、そっちの方へ向かってみる。





そこには、楽しそうに座って談話してる近藤さんらがいた。

その中に、爆睡してるAの姿もあった。



山「あ、隊長！お身体平気なんですか？」


「今はだいぶ楽でさァ」


そう言いながら、みんなの元へ近づくと、てるてる坊主みたいなものが気持ち悪い数置いてあった。




「なんですかィコレ」


土「三枝が昨日家で徹夜して作ったらしく、さらにここでも続きを作り始めたんだよ」


近「7080体作るのが目標らしいが、まだ902体なんだよ」


「や、なんでてるてる坊主」


山「明日天気になぁーれ ならぬ、 明日元気になぁーれ だそうです。にしても7080体って相当ですよ」



相変わらず思考回路ぶっ飛んでいやがる。

当の本人は近藤さんの隊服の上着をかけられて寝ている。



山「可愛い寝顔、ですよね」


土「黙ってりゃマシなのに」


「「「本当だよ」」」


土方さん以外の俺含めたみんなが同じ事を口にした。


「ケホッ……」


山「ああ、隊長、やっぱり寝てた方が良いですよ」


「だな……失礼しやす」


近藤さんの「早く治せよー！」という言葉を背に、再び眠りについた。

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