直球片思い【沖田総悟】

もったいない ページ21

――――――
――――
……



「ーー……んっ」




ふと目をさますと、見慣れない天井が浮かんだ。



あれ……


え、なに


ここどこ




あったかいし……


あれ、雪は？


総悟くんは？



ガバッと体を起こし、あたりをよくよく見渡してみれば、見覚えのある景色が浮かんできた。




「あ……ここ万事屋……？」



――――――
――――
……



神「――そう、アンタが寝てる間に救助隊が来たんだヨ

それでサドがAを殺す勢いで起こしたらしいけど、死んだと思うくらい目さまさなかったアル。

救助隊とサドと、爆睡してるアンタが私たちのもとに戻ってきて

それでも起きないから、真選組が仕方なく車で送ってくれのヨ」


「それで、屯所で預かるのもアレだから、万事屋で寝かせといたって訳……？」


神「傍(はた)迷惑アル」



そんな、そうだったんだ……

私どんだけ爆睡してたんだよ……



「ごめんね、宿泊料払うよ」


神「おう払え払え！まだ万事屋に着いてから20分しか経ってないけど払え！」


「20円でいいかな」


結局そのあと、万事屋のみんなに挨拶をして、その場を後にしたけれど、
総悟くん、私を起こしてくれたのに…悪いことしちゃったな


……しかも、


せっかくの総悟くんとの貴重な時間を寝て過ごしてしまったなんて……。

私なんてもったいない事をしたんだろう
とてつもなく後悔。


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