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私は立ち上がって湖を覗いてみる。
湖の底には薔薇の花畑があった。
「水の中に…？」
しゃがんで湖に手を伸ばす。
袖が濡れてしまった。
でも構わない。
もうすぐで届きそう。
「あと、ちょっ、と…はっ！」
「「「Aっ!!!」」」
みんなの叫び声が聞こえた時には、もう水の中だった。
目を開けると、視界がはっきり見える。
息もできてる。
苦しくない。
そのまま落ちて、私は花畑に着陸。
一面、真っ赤だった。
“湖の水は止まることなく増ゆ”
木にこんな文字が彫ってある。
水は止まらない？
私の悲しみは増えるの？
心で流した涙は深い。
でもなぜ薔薇？
赤い薔薇は“愛情”。
つまり。
「お父さんに対する愛はあった…てこと？」
お母さんの時はなかった。
そうか。
お父さんがまだ生きてた時に、愛人を見つけたから。
お父さんに会わせたいと。
奥で光が見える。
私はその光に向かって泳いだ。
美しい人。
「…神様？！」
“久しぶりね”
「私っ、落っこちちゃって」
“えぇ、導いたからよ”
「え……？」
そうだった。
神様は導いてくれるんだ。
でもなんで湖に？
「と、とりあえず！みんなのとこに…」
“まって、慌てちゃだめ”
私たちは水の中を泳ぎ始めた。
まるで人魚のように。
「ねぇ神様。もう、両親には会えないの？」
“会いたい？”
「えっ、そりゃあ！一緒にいられなかった分、3人で…」
“そう言うと思ったわ。あなたには特別な力を与えられる権利があるの”
「特別な力…？」
すると、神様が湖の薔薇の花びら全てを操った。
私の周りにまとわりつく。
やがてその花びらが、私の心にスっと入ってくる。
“あなたは、愛で世界を変えられるわ”
「えっ、？」
“これから魔法も使えるわよ”
「既に人間じゃない私をまたこんなっ…！」
“あなたは、人間よ”
ただ、みんなと違うだけ。
しかし、魔法って？
“ここから出られるわ、魔法でね”
「えっ、ちょっと待って！」
神様は消えてしまった。
さっきより水が少なくなっていた。
私は強く願った。
“ここから出して”
すごい勢いの水圧で、足から押し寄せられた。
「っ！…はぁっ」
「「「Aっ!!!」」」
「みんな…」
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せいら/うおたみん(プロフ) - 愛恋さん» 返信ありがとうございます！短編集！そちらも楽しみですがまずはこのお話の続きが楽しみです！！これからも応援してます^^ (2019年12月4日 0時) (
レス) id: 7f727240ff (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - せいら/うおたみんさん» コメントありがとうございます！もしかしたらおまけみたいな感じで短編集で出すかもしれないです！楽しみにしててください^^* (2019年12月3日 7時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 次の小説楽しみです！R1○は私は入れてもらいたいですが(おい)どちらでもいいと思います！ (2019年12月3日 4時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 妖艶なる幻惑の魔術師さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです！ありがとうございます。新しい小説は来年からになるかもしれないですが、楽しみにしててください^^* (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 瑠奈さん» 短編集ですか！そうしてみます！ご意見ありがとうございます！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごはん。 x他3人 | 作成日時：2019年10月31日 23時
