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「へぇ〜!綺麗にしてるのね!」

「それくらいするよ!」


部屋に入った母の一言目。

片付けが小さい頃苦手だったっけ。

部屋を案内し終わって、椅子に座らせた。

私の横にはマサイ。


「いつから付き合ってるの?」

「3年前」

「ほー。それより、Aの過去を知りたいんだけど…」

「あっ、そうだね!」

「マサイさん、話してくれる?」


えっ?

マサイに振る?!

マサイに過去なんて話したっけ…?


「はい、わかりました」


マサイは軽々と承諾。

過去の隅々まで知ってること限りを話し始めた。

まるで私が生まれた時から知ってるように。


「そうだったのね、ありがとう」

「いえいえ、こちらこそ、こんな素敵な娘を産んでくださりありがとうございます」


私はマサイの耳を掴んだ。


「いててっ?!」

「なんでそんなに知ってるの?」


ヒソヒソと話した。


「前に一緒に見たじゃん、アルバム」

「そだっけ?」


やば。

忙しすぎて忘れてた。


「それでー?結婚はー?」

「ちょ、お母さん!」

「実は考えています」

「ま、マサっ?!」


それから私を置き去りにして二人の会話は弾んだ。

耳を傾けることを諦めた。

2人は相性がいいのだろう。


「今日はありがとう」

「いえいえ、こちらこそありがとうございます」

「マサイさんはいったん帰る?」

「はい、帰ります」


またねーと馴れ馴れしく手を振るお母さん。

私はその横にぼーっと立っていた。


「じゃあ、ここで住もうかな?」

「んーいいけど…」


マサイの部屋に行きたい。

そんな願いが頭を過った。

でも、今はお母さんとふたりでゆっくり過ごしたい。

そう思った時だった。

LINEの通知音が鳴った。


“あの場で言いづらくてさ”

“俺と同棲しない?”


マサイからだった。

。→←。



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せいら/うおたみん(プロフ) - 愛恋さん» 返信ありがとうございます!短編集!そちらも楽しみですがまずはこのお話の続きが楽しみです!!これからも応援してます^^ (2019年12月4日 0時) (レス) id: 7f727240ff (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - せいら/うおたみんさん» コメントありがとうございます!もしかしたらおまけみたいな感じで短編集で出すかもしれないです!楽しみにしててください^^* (2019年12月3日 7時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 次の小説楽しみです!R1○は私は入れてもらいたいですが(おい)どちらでもいいと思います! (2019年12月3日 4時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 妖艶なる幻惑の魔術師さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです!ありがとうございます。新しい小説は来年からになるかもしれないですが、楽しみにしててください^^* (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 瑠奈さん» 短編集ですか!そうしてみます!ご意見ありがとうございます! (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごはん。 x他3人 | 作成日時:2019年10月31日 23時

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