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マサイside
薄々気づいていた。
Aが最近おかしい。
ご飯を誘ってみても来ない。
Aの部屋を何度か訪ねてみた。
でも。
「A〜、大丈夫？」
「ごめん、ちょっと忙しいの」
「…そっか、またな」
こんな短い会話でおしまい。
それからAのことを思うと、部屋にはもう行けなかった。
嫌ったんじゃないと思う。
いや、わかんねぇ。
ふとAの顔が浮かべば、その事ばかり考えて。
その度に落ち着こうとイヤホンを耳にした。
度々メンバーと一緒にシルクが部屋に来た。
他のメンバーは相変わらずはしゃいでるが、シルクは俺の事を気遣って、1人にしてくれた。
昔嫌いだったくせに、今ではこんな好きなんてな。
仲間として、リーダーとして。
パソコンを前に、ぼーっとする。
心が黒いのは。
もしかしたら。
今日の夜、予定ができた。
撮影する予定だった。
他のメンバーにも謝った。
俺も本当はやりたかったけど。
どうしても確かめたくて。
Aのことだから。
霧に向かったんだ。
佇む霧に軽く触れれば、俺は咄嗟に吸い込まれる。
「うおっ？！」
バランスを崩しながらも地面に着地。
後ろを振り返れば、真っ黒。
前よりも靄が近い。
歩いていくと、うっすらと天使の梯子。
「太陽も出てねぇのに…」
その上を見上げれば、Aの言う神様らしき人が。
「縛られてる…？！」
首はだらんとして、動かない。
そうすると次の瞬間、誰かに服の襟を摘まれるかのように持ち上げられる。
「うわぁっ？！怖っ！高ぁ…」
すると鉄の籠に放り込まれる。
その籠が神様を縛っている十字架の傍にかけられる。
十字架には薔薇の鶴が巻きついている。
その鶴にひっかけられたのだ。
「おいっ！降ろせよ！高ぇよ!!」
高所恐怖症には怖すぎる。
俺は目を閉じた。
誰も来ない。
ただ、睡魔だけが怖さを救ってくれた。
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せいら/うおたみん(プロフ) - 愛恋さん» 返信ありがとうございます！短編集！そちらも楽しみですがまずはこのお話の続きが楽しみです！！これからも応援してます^^ (2019年12月4日 0時) (
レス) id: 7f727240ff (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - せいら/うおたみんさん» コメントありがとうございます！もしかしたらおまけみたいな感じで短編集で出すかもしれないです！楽しみにしててください^^* (2019年12月3日 7時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 次の小説楽しみです！R1○は私は入れてもらいたいですが(おい)どちらでもいいと思います！ (2019年12月3日 4時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 妖艶なる幻惑の魔術師さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです！ありがとうございます。新しい小説は来年からになるかもしれないですが、楽しみにしててください^^* (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 瑠奈さん» 短編集ですか！そうしてみます！ご意見ありがとうございます！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごはん。 x他3人 | 作成日時：2019年10月31日 23時
