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マサイside
可愛いお隣さんをご飯に誘った。
俺の部屋に集まってるのは、シルクとモトキとだほと俺。
さっき撮影が終わったところだ。
それはモトキがご飯作ろうとしてた時。
「あ、そうだ!Aも誘ったら?」
シルクが嬉しそうな笑顔で言う。
なんでお前がそんな嬉しそうなんだよ。
ここ俺の部屋だぞ?
俺のお隣さん…。
「いいじゃん!昨日ぶり!会いたい〜」
おい、だほ。
「いいね!ちょっとマサイ呼んできてくれる?」
「えっ?あ、おう」
「え?マサイ嫌?」
シルクがきょとんとした顔で聞いてくる。
嫌なんて誰が言ったんだよ。
逆に来て欲しいわ。
あの笑顔にもう一度会いたい。
目は合わせられないけど、色を見れば君は虹のようで。
あの綺麗な横顔をファインダーの中におさめたい。
「おーい、マサイ聞いてる?」
「あ、ごめんごめん、連れてくるわ」
「いや、会話成立してない笑」
最後のシルクの言葉は無視して、Aの部屋に行った。
インターホンを押すとモニターも確認せずに出てくるA。
危ないから確認しろと言いたいが、もし目を合わせたら…と考えると何も言えねぇ。
声を頼りに人を理解するAだから。
「マサイです」
「あっ、マサイ!どうしたの?」
目が見えてたら上目遣いとかで言うんだろうな〜。
…って、何変な妄想してんの俺?!
つか右耳に刺さってる花何?!
可愛すぎ。
「今から俺ん家でご飯食べるんだけど、一緒にどうかなーって」
頭を掻きながら言うと、少し悩んだ顔。
髪の隙間から除く目の色が少し変わったような気がした。
何色かはよく分からなかったけど。
「…私で良ければ」
てかAじゃねぇとやだわ!
「よかったー!全員じゃないけど他の人もいるんだ!」
「わかった!後で行く!」
「待ってるよー!」
そう言って扉を静かに閉めた。
顔がしっかり見れないのが悲しすぎる。
何か俺にできることは…って考えるけど、何も思いつかない。
そんな自分が情けなくて悔しい。
でも今日のご飯の時になにか分かるかもしれない。
あの悩んでた顔…何かあるはず。
俺は顔を無理やり明るくしてドアを開けた。
「おかえりマサイ」
「ただいまー」
俺はモトキの手伝いをしようと無言でキッチンに向かう。
「マサイ…?」
「ん?何、モトキ」
「……なんかあった?」
ほんと、勘が鋭いやつ。
「…なんもねぇよ?」
俺は手を石鹸で洗った。
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ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» 楽しみですー! (2019年10月30日 7時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか!ありがとうございます!続編では歌い手さんも出す予定なのでぜひ楽しみにしててください! (2019年10月30日 0時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - わたし、歌い手×Fischer'sが大好きで(笑)、すごい楽しく読ませてもらってます〜(*^^*) (2019年10月29日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 愛恋さん» ありがとうございます(*T^T) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - ゆりりんさん» マジですか?!ありがとうございます!全然、いつでもコメントしてください! (2019年10月27日 17時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな x他3人 | 作成日時:2019年10月11日 18時