男9割女1割 ( kj8 ) (ページ14)

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no.14 ページ14

(ま…るちゃ…)

ぎゅっと力を込めて抱き締められて身動きが取れない

(ねぇっ… 、まるちゃんっ、)

「ごめんっ、ほんまにごめん。」

抱きしめられていた体が離れ、震えた声で謝られる。

「やっぱAちゃんのこと放っておくなんて出来ひん。」

「体調悪いの知ってたのに昨日のもあって気まづいなって思って声掛けられなかった。」

「もっとはやく声かければこんなしんどくならんくてすんだのに。」

「ほんまにごめん。」

(ごめんなさいっ、ごめん、ごめんなさいっ)

謝ることしか出来なかった、
昨日あんなこと言ったのに

もう話しかけてくれもしないんだろうなって

せっかく出来た仲間をまた失ってしまうって

後悔ばかりしていたのに、

こうして、心配してくれて
追いかけてきてくれる、

「僕の方こそ、ごめんなさいっ」

「でも、Aちゃんにはごめんじゃなくてありがとうって言って欲しいな。」

なんて、さっきまで泣いていたせいで真っ赤になった目でニコって微笑みかけてくれる。