【名探偵コナン】ただの偶然なんです…。2！〈歌い手〉

諦めも早い。 ページ4

真冬side



そ「…行かないの？」

ふと聞かれた…まぁAのナンパのことだろうな…。

ま「…でも、Aが…それにコナンくんもいるでしょ。」


Aは僕に会いたくないだろうに。


そ「…あいつ、時計型麻酔銃持ってなかったぞ。」

ま「う、うそ！？」

そ「まぁ、仲直りしてこいよ。さ、行った行ったー」



ま「え、あちょ…」


坂「行って来なよ。」



ま「さかたん…？」



坂「ふたり仲良うないと僕らも…な？」

う「夕飯の時間はお前次第だからな！





…だから………早く仲直りしてこいよ。」

ぷいっと横を向くうらたさん…

でも耳は赤く染まっている。


坂「うらさん…ｗ」

う「うっせー！」




顔まで赤くして…ツンデレなんですね……(笑)





ま「ありがとうございます！行ってきます！」


そう言って外に出る。





もうA…危ない目にあってるんじゃ…


色々な不安に駆られて足が急ぐ。

すると


コ「真冬さん！！」


焦った表情をして荒い呼吸を繰り返しているコナンくんが。



あぁ、待っててね。もうちょっとだけがんばって。


ま「どこ」

コ「…！こっち！」



走り出すコナンくんについていく僕。

コ「…ここだよ」

ま「…先に家に戻っていて。」


コ「…でも、」


ま「お願い…二人で話したいんだ。」


コ「…大丈夫なんだね？」

ま「うん、早く。」

コ「わかった。」



着いた先は人気のない道。




そこには大柄な男と倒れた男。


おおよそコナンくんの殺人ボールなんだろうな



Aは地面にへたりこみ


咳き込んで首を押さえていた



僕の中が怒りでいっぱいになる。


どうしてもっと早く気づけなかった…？
どうしてAばかりがこんな目に…！



でもそんな怒りをぐっと抑えて向かう。




「わー、なにしてるんですか？僕も混ぜてよ、ね？」



発した声は自分で思ったよりも低かった。


Aはこちらに気づいたようで

貴「…！まふ。」



恐怖と安堵が混ざった表情をしていた。



ま「遅くなってごめんね。A」


色々心配かけてごめん。

気づけなくて、ごめんね。




ナ「あんだこら！！やんのか！？」


あぁ…うるさい…早く仲直りしなきゃなのに




学校のことも言っておかなくちゃなのに




ま「うるさいなぁ…さっさと消えろよ。」

そう言って睨むと

ナ「…っく、そぉ！」




と言って逃げ去ってしまった。

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