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未来の壹話 ページ2

『野木市の海を大切にしましょう。この海は、野木市民にとっての宝物なのですから。』
僕達の住む野木市には海、というか海岸がある。
夏には老若男女がはしゃぎ、賑わっているのが恒例だ。

12月25日
野木市には小さな雪が降り積もっていたころだった。
その日、菖蒲はタヒんだ。
タヒ因は溺タヒらしく、近くの浜辺で倒れていそうだ。

菖蒲を見つけたのは渡鳥という中二のやつだったらしい。
渡鳥、というのは僕達の同級生らしく、学校も同じらしい。

ただ、聞いたことのない名前だった。

まぁクラスが違うから知らないだけなのかもしれない。

でも

僕はそいつに話が聞きたい。

僕は菖蒲が何故タヒんでしまったか気になったから。

そして僕は菖蒲が好きだからだ。

という理由にする。


「…ッ!!…!!…みっちゃ…ん…!!」
山吹は菖蒲ととても仲良くしていたからか、号泣していた。

そうだ。菖蒲はもう、戻ってこないんだ。

もう…菖蒲は…

「そんな顔してたら、菖蒲ちゃんも悲しくなるんじゃねーか…?」
「…うっちゃん。」
「…卯月…。」

卯月は凄い
卯月は切り替えが早いやつだ
部活でも、振られたときも、 早い。

「…そーだね…ありがとう…うっちゃん…」
「…あ…そういえばさ、渡鳥ってやつ、知ってる?」
そうさ、僕には解決したい疑問があったんだ。
「渡鳥…?さぁ…知らねぇな…。」
「うーん…わかんないよ…あっ」
「え、なに。なんか分かった!?」
「えーっとねぇ…新田さんに聞いてみたら?」
「新田?1組の?」
「そーそー。1年のときクラス一緒でさー!!新田さん、本好きだから!!」
「いやいや関係ねーだろ!!」
「でもミステリーとか好きそうだったし?案の定、とかあるかもだから!!」
「…ありがとう。参考になった。」
「おいおい、お世辞かー?」
「違うよ…。あとさ、その…新田とかいうやつはどこにいるんだ?」
「今放課後だし…音楽室にいるんじゃない?大体いつも1人でピアノ弾いてるらしいし。」
「ありがとう!!」
そういって僕は音楽室へと直行した。

そこに真実があるのなら

僕は何だってするつもりだ

そう無意識に決めていた

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作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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作者名:とまとまーと | 作成日時:2016年6月25日 23時

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