9.晩御飯は ページ10
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貴「お腹が空いてしまいました。何か作りましょうか。」
とりあえず、離れにあった簡易台所で今日の晩ご飯を作る。
小狐「ぬしさま、私は油揚げが食べとうございます。」
こん「紫苑様!私にも油揚げを!」
貴「わかりました。では、小狐丸さんと私はきつねうどんにしましょうか。こんのすけさんには油揚げを。」
小躍りをする一人と一匹を微笑ましい気持ちで眺めながら、うどんを茹でていた。
小狐「おや、ぬしさま。手袋を外さないと、手袋が汚れてしまいますよ?」
貴「ああ、大丈夫です。ちゃんと気をつけているので。」
それよりも、うつわを出してくださいなと言うと、いそいそとお皿を持ってきた。
すっごく失礼だけど……かわいい。
小狐「ぬしさま?なぜ玉子を入れているのですか?」
貴「ああ、これは私の分です。小狐丸さんも入れますか?」
小狐「…はい!」
今日の晩御飯は、油揚げと玉子が入ったうどんになった。
「「いただきます。」」
2人と1匹でご飯を食べる。
こん「美味しゅうございます。」
小狐「ぬしさまは料理がお上手ですね。」
貴「ありがとうございます。」
神社で働いていた頃は何の役にも立たないと思っていた料理が、今役に立った。
その日の夜は穏やかに更けていった。
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佑菜 | 作成日時:2017年4月23日 18時