28.さぁ、治療の時間だ ページ29
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？「こ、こっちです…」
虎の子に案内されて手入れ部屋と呼ばれる部屋に入った。
その部屋は、血と膿の匂いで満ちていた。
四つの布団が並べられているが、今使われているのは二人分だけのようだ。
部屋の中で二人の包帯を替えていた一期一振さんが振り向いて、驚いたように目を見開いた。
その瞳が怒りに染まるのを見て僕の背後で小狐丸さんが身構えるのがわかる。
あぁ、彼らの兄弟というのは一期一振さんの弟だったのか…
一期「何故…弟たちには何もしないと誓ったではないですか！！！」
貴「確かに危害を加えないと誓いました。しかし私は、弟さんたちを治さないとは言っていません！」
思わず怒鳴り返してしまったが、彼の弟が心配だ、早く治療をしないと。
小狐丸さんに頼んで、彼を押さえていてもらう。
貴「ひどい傷…こんのすけさん、彼らの傷を治すには？」
こん「そうですね…ここまで酷い傷だと、これはもう本職の妖精さんに任せるしかありません。幸い、紫苑様は霊力が大変多いので、二振り同時に直すことが可能ですよ。どうせなら手伝い札も惜しまずに使っちゃいましょうか。」
こんのすけの言うことに従って、すぐに彼らの本体を手入れ部屋にいた妖精に預けた。
手伝い札を渡すと、急に体が重くなった感覚に陥る。
きっと手伝い札とは、審神者の霊力を使って彼らを直すスピードを上げるものなのだろう。
貴「本当は、あなた達も手入れをしてあげたいのだけれど…」
目があうと、ここまで案内してくれた子たちがびくりと肩を揺らした。
こん「なりません紫苑様！先日倒れられたばかりではありませんか！」
こんのすけに全力で止められてしまった…
しょうがない、少し休憩でも入れるか。
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (
レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑菜 | 作成日時：2017年4月23日 18時
