23.夏越の祓 ページ24
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とうとう、夏越の祓の日がやってきた。
巫女舞は修練場を借りて、奉納することになっている。
正装を着て、ゆっくりと修練場に入る。
貴「
長い長い祝詞を奏上したのち、ゆっくりと浦安の舞を舞い始める。
空気が少しだけ重く感じるのは、梅雨の前だからなのか何なのか。
今頃、うちの神社の妹たちは元気にやっているかしらなんてことを、頭の片隅で考えているときだった。
静かな、笛の音。
それは、浦安の舞を奉納するときの楽曲で。
きっと、神社暮らしの長かった石切丸様が吹いてくださっているのだろう。
後でお礼を言わないといけないな…
一心不乱に舞っている途中、周りが急に騒がしくなったかと思うと、すぐに静かになった。
ちらりと横目で見ると、何振りかの刀剣がいるのだけが分かる。
何故、彼らはここにいるのだろう…石切丸様に用事でもあるのか…だとしたらとても申し訳ない。
浦安の舞が、終わろうとしている。
この本丸の汚れを、淀みを、清めるつもりで神楽鈴を振った時だった。
自分を中心として一陣の風が吹き荒れる。
貴「っ？！」
小狐「ぬしさま！」
こん「紫苑様！今のは…いったい…？」
貴「さ、さあ。私にもわからなくて…」
足元が、おぼつかない。
そのまま床に崩れ落ちるようにして倒れこんだ。
小狐「ぬしさまっ？！」
貴「だい…じょうぶ…です。」
だからどうか、心配そうな顔はしないで……
…お兄ちゃん
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (
レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑菜 | 作成日時：2017年4月23日 18時
