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19.梅雨に向けて ページ20

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梅雨の時期が近づいて来た。


貴「もうそろそろ、夏越の祓(なごしのはらえ)の時期ですね…」


流石にここの本丸では茅の輪(ちのわ)くぐりはできないが、巫女舞を舞ったり人形代(ひとかたしろ)を流すことくらいはできるだろう。


貴「ああぁぁ…巫女舞の練習あんまりできていない…」


巫女舞というのは神楽を舞って、神様をお慰めし、喜んでいただくものだ。

汚れを祓い清めるために舞うこともある。

ブラック本丸に来てからというもの、巫女舞の練習をおろそかにしてしまっていた。

これでは宮司様に叱られてしまう…


こん「紫苑様は大変でございますね。」

貴「あはは、こんのすけさん…代わりますか?」

こん「いえいえ、滅相もない!」


こんのすけは後ずさりをして、小狐丸さんの後ろに隠れてしまった。

小狐丸さんはやんわりと微笑む。



小狐「あんまり根を詰めるとぬしさまのお体に(さわ)りますよ。ただでさえ手入れの練習や書類仕事をこなされているのですから、ほどほどになさいませ。」



小狐丸さんの主様呼びはいまだ直ってくれない。

もう、直す気も失せたからそのままにしている。

人生諦めも大切ってね。



貴「ほどほど…というよりも、小狐丸さんがいつも書類仕事取っていくじゃありませんか…」


さすが神様と言ったところか、順応が早い。

僕より上手く書類をまとめ上げてしまうあたり、もう有能な秘書にしか見えてこなくなるのが不思議だ。



とりあえず、毎朝走る時間を巫女舞の練習に変えようと思った。





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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佑菜 | 作成日時:2017年4月23日 18時

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